近藤勇 (1834〜68) 新撰組

近藤勇  近藤勇は天保五年(1834)、武蔵国上石原村の豪農・宮川久次郎の三男として生まれる。天然理心流三代目の近藤周助の養子となり、四代目として試衛館道場の主となった。文久三年(1863)、清河八郎らの浪人徴募に応じて、門弟らとともに上洛した。その後、清河らと訣別した近藤ら13人は、京都守護職の松平容保のあずかりという扱いになった。そこで宿舎とされた八木邸に「壬生浪士屯所」という看板をかけて独立した。これが新撰組の始まりである。
 独立ほどなく松平候からさらに浪人を徴募して一隊を組織すべしとの命令を受けた。さっそく京大阪から百人の浪士を集めたが、これだけの人数を統率するために、「禁令」を制定した。組織は局艮(隊長のこと)芹沢鴨、新見錦、近藤勇、副長は土方歳三、山南教助、助勤沖田総司以下14人、ほかに調役、勘定方などを設けた。将軍の警衛、市中のパトロールなどにあたり、連日洋式訓練をやるなどしてしだいに名を高めた。
 その後、芹沢鴨や新見錦の両局長を粛正して、近藤一門の結束を固めた。新撰組を有名にしたのは元治元年(1864)に起きた池田屋事件で、長州藩の吉田稔麿など志士たち13名が斬られ、二十名余が捕縛された。これにより「人斬り集団」と呼ばれ、攘夷志士たちに恐れられた。
 その後、大政奉還や王政復古の大号令など歴史のうねりにのみこまれながら、新政府軍との戊辰戦争では旧幕府軍として戦う。明治元年(1868)新政府軍に投降し斬首された。

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