土方歳三 (1834〜68) 新撰組

土方歳三  土方歳三は武蔵国石田村の農家に生まれる。早くに両親を失い、実兄夫婦に育てられた。小さいころから武芸好きで若者たちと野稽古にうつつをぬかしていた。そんなころ、姉の婚家である日野宿の名主佐藤彦五郎の家に出稽古にきていた近藤勇と出会った。そして安政六年(1859)、正式に天然理心流剣術の試衛館に入門した。その縁で、清河八郎が浪士を募ったときに近藤らと共にこれに参加、清河と決別したのちの新撰組では芹沢鴨局長の下で副長となった。そして近藤と結んで、粗暴な芹沢鴨を除く画策に一役買い、文久三年九月十八日夜、芹沢を暗殺した。
 近藤が新撰組を握ってからは副局長となり、以後近藤の参謀として隊規の作成や組織作りに実力を発揮した。新撰組の活動の裏には土方の智謀があったことはいうまでもない。
 鳥羽伏見の戦いで敗れ江戸に走り、官軍と甲州路で戦うが惨敗。新撰組は四散後、近藤は江戸にひっそくしていたが、土方はこれを励まし、共に江戸を脱出して下総流山に赴き一隊を組織させたのである。しかし、近藤は官軍に捕らえられ斬られるが、土方は大島圭介の軍に投じて宇都宮の戦いで勇戦して負傷したほか、関東、奥羽各地で官軍と戦った。しだいに官軍に追いつめられ、品川沖を脱出して函館へ向かう榎本武揚艦隊に合流を申し込み、北海道に着いた。その後の函館戦争で明治二年(1869)五月に戦死した。

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