Mike Oldfield
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Tubular Bells (1973) ☆☆☆

Tales_of_Mystery_and_Imagination 1.Tubular Bells Part 1(チューブラー・ベルズ パート1)
2.Tubular Bells Part 2(チューブラー・ベルズ パート2)


 当時、このアルバムは、20を越える楽器を自分自身で演奏し、2300回もオーバーダビングして出来上がった作品と聞き大変に驚いた。この時代にしては、とても完成度の高い音楽で、静と動、早と遅、明と暗などの変化に富んだサウンドで、とても気持ちよく聴ける。何度でも聞き直したものだ。
 アルバムのクライマックス部に出てくる感動的なチューブラー・ベルズの響きから、アルバム・タイトルに「Tubular Bells」と付けられたそうだ。
 1973年ヴァージン・レコード発足の第一弾として用意されたアルバムで、翌75年にはグラミー賞のベスト・ポップ・インストゥルメンタルLPを受賞した。今までに全世界約4000万枚以上を売り上げるロングセラー作品となっている。
 映画「エクソシスト」のテーマとして無断で使用され、マイク自身は「自然の美しさを表わした曲」のつもりだったのに、いつのまにかそれが怪奇的なイメージとなってしまったことに憤慨したことは有名。27年経った今の日本でも、Tubular Bellsの音楽を恐怖シーンに使うことが多く、とても残念だ。
UKチャート1位 USAチャート3位

▲UP

Hergest Ridge (1974) ☆☆☆

Hergest Ridge 1.Hergest Ridge Part 1(ハージェスト・リッジ パート1)
2.Hergest Ridge Part 2(ハージェスト・リッジ パート2)

 1作目に続いて自然の空間美を描いた雄大な大作。牧歌的なクラシックギターの演奏、コーラスも聞き応えがある。少々地味な感じを与えるが、メインフレーズが心地よく繰り返され、計算された精巧で美しいサウンドに仕上がっている。後半は徐々に盛り上がり、やがて静かに終えていくところは好きだ。
UKチャート1位

▲UP

Ommadawn (1975) ☆☆☆

Ommadawn 1.Ommadawn Part 1(オマドーン パート1)
2.Ommadawn Part 2(オマドーン パート2)

 アフリカの民族音楽を取り入れたようなリズム感のある傑作。姉のサリーとのコーラス、バグパイプやパーカッションなどをうまく使い、広大な大地をイメージさせる牧歌的な大作。《Tubular Bells》から《Ommadawn》までの3作は初期三部作と呼ばれているが、いずれも30年前に作成されたとは思えない程の完成度の高い作品だ。パートUのフィナーレの子どもたちの歌声がヒューマン性溢れる終わり方で余韻を残こしてくれる。
UKチャート4位

▲UP

Incantations (呪文) (1978) ☆☆☆

Incantations 【DISC 1】
1.Incantations Part 1(呪文 パート1)
2.Incantations Part 2(呪文 パート2)
【DISC 2】
3.Incantations Part 3(呪文 パート3)
4.Incantations Part 4(呪文 パート4)

 初の2枚組アルバム。初期のマイクの集大成として高い評価を与えられている。4部構成にし、各パートが精巧に組み立てられている。メロディやハーモニーを主体とした前半から、リズムやビートを強調した後半へと展開されていく。姉サリーがヴォーカルで参加。
UKチャート14位

▲UP

Platinum (1979)☆

Platinum 1.Platinum(プラチナム)
 @Airborn(エアボーン)
 A Platinum(プラチナム)
 B Charleston(チャールストン)
 CNorth Star(ノース・スター) ・
  Platinum Finale(プラチナム・フィナーレ)
2.Woodhenge(ウッドヘンジ)
3.Into Wonderland(サリー)
4.Punkaddidle(パンカディドル)
5.I Got Rhythm(アイ・ガッド・リズム)

 このアルバムを起点としてロック、ポップス調のサウンドに変化していく。ファンにとって賛否の分かれるところだ。この作品ではギターリストとしてのマイクの演奏は素晴らしい。
UKチャート24位

▲UP

QE2 (1980) ☆☆

QE2 1.Taurus 1(タウラス1)
2.Sheba(シバ)
3.Conflict(コンフリクト)
4.Arrival(アライバル)
5.Wonderful Land(ワンダフル・ランド)
6.Mirage(ミラージュ)
7.QE2
8.Celt(ケルト)
9.Molly(モリー)

 比較的短い曲を集めたテンポのいい、ポップ的な作品が収録。初期のようなコンセプトアルバムではなく、物足りなさを感じてしまう。このアルバムからMaggie Riley (マギー・ライリー)が参加し、見事な歌声(ここではコーラスだが)を披露してくれる。1曲目の〈Taurus 1〉と7曲目のタイトル曲〈QE2〉は比較的長く、初期のサウンドを垣間見せながら進歩させた感がある。
UKチャート27位

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Five miles out(ファイブ・マイルズ・アウト)(1982)☆☆☆

Five miles out 1.Taurus U(タウラスU)
2.Family Man(ファミリー・マン)
3.Orabidoo(オラビドゥー)
4.Mout Teidi(マウント・テイド)
5.Five Miles Out(ファイブ・マイルズ・アウト)

 25分にも及ぶ大曲1曲と、B面を短めの4曲とで構成されている。
 1曲目の〈Taurus U〉は前作から続く作品で、バグパイプやマギー・ライリーのボーカルなども加味させながらの明るいサウンドが印象的。様々に変化する壮大なトラッド・フォークの世界が漂う素晴らしい楽曲。2曲目の〈Family Man〉は翌年にホール&オーツによって大ヒットになったナンバー。3曲目の〈Orabidoo〉はエフェクトのかかったヴォーカルが印象的。5曲目の〈Five Miles Out〉はライリーとの掛け合いのヴォーカルが気持ちよい。
UKチャート7位

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Crises (1983)☆☆☆

Crises 1.Crises(クライシス)
2.Moonlight Shadow(ムーンライト・シャドウ)
3.In High Places(イン・ハイ・プレイセズ)
4.Foreign Affair(フォーリン・アフェア)
5.Taurus III(タウラス3)
6.Shadow on the Wall(シャドウ・オン・ザ・ウォール)

 A面を20分を超える〈Crises〉。最初はメインフレーズが印象的に繰り返す。テンポのいいメロディーが続き、最後に再びメインフレーズが蘇ってくる大作である。B面はインストルメンタルで前作から続く〈Taurus3〉は聴ける。あとの曲は歌入りの作品で全体的にポップ調に仕上がっている。2曲目の〈Moonlight Shadow〉はヒットしたナンバーで、マギー・ライリーの歌声とマイクのギター演奏は素晴らしくミックスしている。
UKチャート6位

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Discovery (1984) ☆

Discovery 1.To France(トゥ・フランス)
2.Poison Arrows(ポイズン・アローズ)
3.Crystal Gazing(クリスタル・ゲイジング )
4.Tricks Of The Light(トリックス・オブ・ザ・ライト)
5.Discovery(ディスカバリー)
6.Talk about your life(トーク・アバウト・ユア・ライフ)
7.Saved by a bell(セーブド・バイ・ア・ベル)
8.The Lake(レイク)

 マギー・ライリーのボーカル歌声を全面に、バリー・パーマーの男性ボーカリストとの歌を中心とした作品。ただ、1曲目の〈To France〉のフレーズが、他の曲でも上手に絡ませているところは、マイクらしい感じがする。
UKチャート15位

▲UP

The Killing Fields (1984) ☆

The Killing Fields 1.Pran's Theme(プランのテーマ)
2.Requiem For A City(街のレクイエム)
3.Evacuation(難民)
4.Pran's Theme 2(プランのテーマ2)
5.Capture(拘禁)
6.Execution(執行)
7.Bad News(バッド・ニューズ)
8.Pran's Departure(プランの出発)
9.Worksite(ワークサイト)
10.The Year Zero(零年)
11.Blood Sucking(吸血)
12.The Year Zero 2(零年2)
13.Pran's Escape(プランの脱出)/The Killing Fields(キリング・フィールズ)
14.The Trek(移住)
15.The Boy's Burial(埋葬)/Pran Sees The Red Cross(赤十字)
16.Good News(グッド・ニューズ)
17.Etude(エチュード)

 マイクの初のサントラ盤。カンボジア内戦をテーマにした名作で私が最も好きな映画である。最後に流れる静かで美しい曲〈Etude〉を聞くと、映画のシーンが蘇り、じーんと胸に迫ってくる。
UKチャート97位

▲UP

Islands (1987) ☆☆☆

Islands 1.The Wind Chimes Part 1
2.The Wind Chimes Part 2
3.Islands
4.Flying Start
5.North Point
6.Magic Touch
7.The Time Has Come
8.When The Night's On Fire

 バリ島の民族音楽ケチャやスペインのフラメンコの要素を加えた傑作。A面の大作とB面の小作品という形で、とても聴きやすいアルバムだ。A面の〈The Wind Chimes〉はリズミカルにサウンドが変化し続ける傑作で、大好きな曲の1つでもある。また、ボニーテイラーが歌っているB面1曲目の〈Islands〉も心地よい曲に仕上がっている。
UKチャート29位

▲UP

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