Vangelis
TOP HISTORY MUSIC#1 MUSIC#2
-INDEX-

The City(シティ)(1990) ☆☆☆

The City 1.Dawn(夜明け)
2.Morning Papers(モーニング・ペーパーズ)
3.Nerve Centre(ナーブ・センター)
4.Side Streets(サイド・ストリーツ)
5.Good To See You(グッド・トゥ・シー・ユー)
6.Twilight(トワイライト)
7.Red Light(レッド・ライツ)
8.Procession(プロセッション)

 この「シティ」は、その名の通り都会をテーマにし、都会の朝明けから夜までを表現している。
 1曲目の〈Dawn〉は朝モヤのなかにいるような気分に、2曲目の〈Morning Papers〉では肉声も使いながら朝のスタートが始まる。3曲目の〈Nerve Centre〉では力強いサウンドで活動的なイメージが広がる。4曲目ではいつもと変わらぬ街の様子が目に浮かぶ。5曲目の〈Good To See Yo〉では昼間と別れ夜の賑やかな時間へ向かうような雰囲気に。6曲目の〈Twilight〉では静けさ漂う夜の街が広がる。7曲目の〈Red Light〉では昼間と違った夜の街の賑わいを感じる。そして〈Procession〉では全体を通して、不変である街そのものが浮かびあがってくる。全体的に静かでシンプルなサウンドであるが、一つ一つが美しい響きが広がる作品。

▲UP

1492, Conquest of Paradise(1492コロンブス)(1992) ☆☆☆

1492, Conquest of Paradise 1.Opening(オープニング)
2.Conquest Of Paradise(新大陸発見、コロンブスのテーマ)
3.Monastery Of La Rabida(修道院にて)
4.City Of Isabel(イザベルの市)
5.Light And Shadow(光と影)
6.Deliverance(評決)
7.West Across The Ocean Sea(西への航路)
8.Eternity(永遠の国)
9.Hispanola(イスパニオラ)
10.Moxica And The Horse(モクシカと馬)
11.Twenty Eighth Parallel(28度線)
12.Pinta, Nina, Santa Maria (Intro Eternity)(ピンタ,ニーニャ,サンタ・マリア)(永遠の国へ)

 コロンブスの英雄物語を題材にしたリドリー・スコット監督作品のサウンド・トラックである。この作品は5千万ドルもの興行収益を上げたが、それ以上にヴァンゲリスのサウンド・トラックがヨーロッパ各国で「炎のランナー」を上回る大ヒットした。ドイツではシングルが150万売れ最高セールスを記録ほか、17ヶ国でゴールドとプラチナム・ディスクを獲得した。2曲目のメインテーマ〈Conquest Of Paradise〉も大ヒットし印象的である。

▲UP

Blade Runner(ブレードランナー)(1994) ☆☆☆

Blade Runner 1.Main Titles(メイン・タイトル)
2.Blush Response(ブラッシュ・レスポンス)
3.Wait For Me(ウェイト・フォー・ミー)
4.Rachel's Song(レイチェルズ・ソング)
5.Love Theme(愛のテーマ)
6.One More Kiss, Dear(ワン・モア・キッス)
7.Blade Runner Blues(ブレードランナー・ブルース)
8.Memories Of Green(メモリーズ・オブ・グリーン)
9.Tales Of The Future(テイルズ・オブ・ザ・フューチャー)
10.Damask Rose(ダマスク・ローズ)
11.Blade Runner(End Titles) (ブレードランナー エンド・タイトル)
12.Tears In Rain(ティアーズ・イン・レイン)

 リドリー・スコット監督、ハリソン・フォード主演作品の「ブレード・ランナー」のサウンド・トラック。この映画は1982年に上映され、いまでもカルト的な人気を誇る傑作SF映画。そのサウンド・トラックは12年間は陽の目をみなかったが、アンビエント・ミュージックの先駆けとして高い評価を得て、1994年にリリースされるや世界中から注目を浴びた。
 壮大なスケールで近未来の環境を感じさせる音楽性、レプリカント(人造人間)の持つ複雑な感情を表現したサウンドに魅了される。特に〈Love Theme〉と〈Memories Of Green〉が心地よい。映画と共にこのサウンド・トラックも大変に素晴らしい。

▲UP

Best Selection of Vangelis(ベストセレクション)(1994) ☆

Best Selection of Vangelis 1.Pulstar(パルスター)
2.The Motion Of Stars(モーション・オブ・スターズ)
3.Heaven And Hell Part 1(バッカス祭)
4.Spiral(螺旋)
5.Jazzy Box(ジャジー・ボックス)
6.Albedo 0.39(反射率0.39)
7.Glorianna(グロリアーナ)
8.Anyone Can Light a Candle(ライト・ア・キャンドル)
9.Genvieve(守護聖女)
10.So long ago, So Clear(ソー・ロング・アゴー,ソー・クリアー)
11.First Approach(ファースト・アプローチ)
12.Page of Life(ページ・オブ・ライフ)
13.Beauborg Part I(霊感の館)

 1975年の「Heaven and Hell」から1991年のジョン・アンダーソンとのコラボレーション・アルバム「Page of Life」までのベスト盤です。なお、サントラが含まれていない。

▲UP

Voices(ヴォイシズ)(1995) ☆☆

Voices 1.Voices(ボイシズ)
2.Echoes(エコーズ)
3.Come To Me(カム・トゥ・ミー)
4.P.S.(P.S)
5.Ask The Mountains(アスク・ザ・マウンテン)
6.Prelude(プレリュード)
7.Losing Sleep(ルージング・スリープ)
8.Messages(メッセージ)
9.Dream In An Open Place(ドリーム・イン・アン・オープン・プレイス)

 独特の雰囲気の作品。これにはティーナ、ポールヤングらがをフィーチャリングしている。
 1曲目の〈Voives〉は軽快なテンポの曲で、FIFA2002テーマソングのような感じ。2曲目の〈Echoes〉はメインフレーズをゆっくりとしたテンポに合わせて雄大に展開されていく。そして3曲目の〈Come To Me〉には女性の歌声が静かに響く。4曲目の〈P.S.〉では再びメインフレーズがしんみりと流れる。5曲目の〈Ask The Mountains〉は女性の声が1つの楽器のような効果をだし、幻想的な世界を創り出す。6曲目の〈Prelude〉の静かなメロディが、7曲目の〈Losing Sleep〉にはヴォーカルがついて静かに続く。8曲目の〈Messages〉では少し雰囲気が変わり雄大な世界が広がるようなサウンド。最後の〈Dream In An Open Place〉では徐々に静けさを増しフィナーレとなる。

▲UP

Portraits(ポートレイツ〜ヴァンゲリス・コレクション)(1996)☆☆

Portraits 1.To The Unknown Man(見知らぬ男)
2.Italian Song(イタリアン・ソング)
3.Pulstar(パルスター)
4.La Petite Fille De La Mer(海辺の少女)
5.Alpha(アルファ)
6.I Hear You Now(アイ・ヒア・ユー・ナウ)
7.I'll Find My Way Home(アイル・ファインド・マイ・ウェイ・ホーム)
8.State Of Independence(ステート・オブ・インディペンデンス)
9.Himalaya(ヒマラヤ)
10.Conquest Of Paradise(コンケスト・オブ・パラダイス)
11.Hymn(讃歌 ニュー・リミックス)
12.Antarctica(南極物語)
13.Sauvage Et Beau(野生と美)
14.Chariots Of Fire(炎のランナー)
15.So Long Ago, So Clear(ソー・ロング・アゴー、ソー・クリア)

 決定盤というべきベスト・アルバム。1970年代から1990年代に至るまでの代表的な作品、全15曲である。年代が違ってもヴァンゲリスのスタイルは変わっていない。地球や宇宙、未来そして大自然といった壮大なスケールをイメージさせると共に、人間への愛情溢れたサウンドである。
 4曲目の〈La Petite Fille De La Mer〉は1973年に発表したフレデリック・ロシフの映画「動物の黙示録」のため作曲された作品で注目である。6、7、8、15曲目はジョン・アンド・ヴァンゲリスでの作品である。13曲目の〈Sauvage Et Beau〉は未発表曲。

▲UP

Oceanic(オセアニック)(1996) ☆☆

Oceanic 1.Bon Voyage(ボン・ボヤージュ)
2.Sirens' Whispering(サイレンズ・ウィスバーリング)
3.Dreams Of Surf(ドリームズ・オブ・サーフ)
4.Spanish Harbour(スパニッシュ・ハーバー)
5.Islands Of The Orient(アイランズ・オブ・ザ・サイレント)
6.Fields Of The Orient(フィールズ・オブ・コーラル)
7.Aquatic Dance(アクアティック・ダンス)
8.Memories Of Blue(メモリーズ・オブ・ブルー)
9.Song Of The Seas(ソング・オブ・ザ・シーズ)

 うち寄せる波の音、きらめく大洋、時には静かに、時には激しく変化する大海原をイメージする。1曲目の〈Bon Voyage〉から雄大な海が始まり、様々に変化をし、そして最後の〈Song Of The Seas〉に至り、再び平常の海に戻ってくる。全体的に明るく雄大な気分にさせてくれる作品。

▲UP

El Greco(エル・グレコ)(1998) ☆☆

El Greco 1.Movement 1(ムーブメント1)
2.Movement 2(ムーブメント2)
3.Movement 3(ムーブメント3)
4.Movement 4(ムーブメント4)
5.Movement 5(ムーブメント5)
6.Movement 6(ムーブメント6)
7.Movement 7(ムーブメント7)
8.Movement 8(ムーブメント8)
9.Movement 9(ムーブメント9)
10.Movement 10(ムーブメント10)

 画家エル・グレコの作品を確保しようとするアテネ美術館の運動を支援するために企画し、1995年に発表された『Foros Timis Ston Greco』の作品が、その後、商業的な目的でリリースされ、オリジナルを再度編集し直して新曲3曲を加えて発表された。
 重層でゆったりとしたサウンドにソプラノ歌手の美しい声が素晴らしい効果を生んでいる。心が落ち着き雄大な気持ちにしてくれる。

▲UP

Reprise 1990-1999(リプリーズ90-99〜ベスト・オブ・ヴァンゲリス)(1999)☆☆

Reprise 1.Bon Voyage(ボン・ボヤージュ)
2.Dreams of Surf(ドリームス・オブ・サーフ)
3.Opening(オープニング)
4.Conquest of Paradise(新大陸発見/コロンブスのテーマ)
5.Monastery Of La Rabida(修道院にて)
6.Come to Me(カム・トゥ・ミー)
7.Light and Shadow(光と影)
8.Fields of Coral(フィールズ・オブ・コラル)
9.Movement 5(ムーブメント5)
10.Movement 6(ムーブメント6)
11.West Across the Ocean Sea(西への航路)
12.Theme from "Bitter Moon"(ビター・ムーン「赤い航路」のテーマ)
13.Rachel's Song(レイチェルズ・ソング)
14.Movement 4(ムーブメント4)
15.Psalmus Ode "The Plague"(『プレイグ』のテーマ)
16.Dawn(夜明け)
17.Prelude(プレリュード)

 1990年代に発売された6つのアルバムからのベスト。未発表曲は、11曲目の映画〈Bitter Moon(赤い航路)〉と15曲目の〈The Plague〉からそれぞれ1曲です。

▲UP

Mythodea
 (ミュージック・フォー・ザ・NASA・ミッション:2001マーズ・オデッセイ) (2001)☆☆☆


Mythodea 1.Movement 1(ムーブメント1)
2.Movement 2(ムーブメント2)
3.Movement 3(ムーブメント3)
4.Movement 4(ムーブメント4)
5.Movement 5(ムーブメント5)
6.Movement 6(ムーブメント6)
7.Movement 7(ムーブメント7)
8.Movement 8(ムーブメント8)
9.Movement 9(ムーブメント9)
10.Movement 10(ムーブメント10)

 キャスリーン・バトル、ジェシー・ノーマンをゲストに迎え、クラッシック・オーケストラ演奏による作品。火星ミッションのための音楽として位置付けて発売された。オーケストラと合唱、独唱が絶妙に拮抗し、緊張感のある壮大な宇宙世界を作り上げる。

▲UP

Anthem(アンセム〜2002 FIFA ワールドカップ TM 公式アンセム)(2002) ☆☆☆

Fifa 1.ANTHEM/2002 FIFA World CupTM Official Anthem (Full Orchestra Version)(オーケストラ・バージョン)
2.ANTHEM /2002 FIFA World CupTM Official Anthem (Synthesizer Version) (シンセ・バージョン)

 2002 FIFAワールドカップの公式テーマ曲。日韓共同開催となった大会で日本中が熱狂した。日本ではこの年、海外アーチストとしてトップ・ヒットとなった曲で、翌年、日本レコード協会からインターナショナル・ソング・オブ・ザ・イヤー賞を受賞している。


Odyssey(オデッセイ 〜 ザ・ベスト・コレクション) (2003) ☆☆

Odyssey 1.Pulstar(パルスター)
2.Hymn(讃歌)
3.Main Theme from 'Chariots of Fire'(メイン・テーマ 炎のランナー)
4.Main Theme from 'Missing'(メイン・テーマ ミッシング)
5.Love Theme from 'Blade Runner'(ラヴ・テーマ ブレードランナー)
6.End Titles from 'Blade Runner'(エンド・タイトルズ ブレードランナー)
7.The Tao Of Love(タオ・オブ・ラヴ)
8.Main Theme from 'Antarctica'(メイン・テーマ 南極物語)
9.Main Theme from 'Cavafy'(メイン・テーマ カヴァフィ)
10.Opening Titles from 'Mutiny On The Bounty'(オープニング・タイトルズ バウンティ/愛と反乱の航海)
11.Conquest Of Paradise(コロンブスのテーマ 新大陸発見)
12.La Petite Fille De La Mer(海辺の少女)
13.L'Enfant(子供)
14.2002 FIFA World Cup TM Official Anthem(アンセム〜2002FIFA Wolrd Cup(TM)公式アンセム)
15.Celtic Dawn(ケルティック・ドーン)
16.Movement 1 from 'Mythodea'(ムーヴメント1「Mythodea」より)
17.I'll Find My Way Home(アイル・ファインド・マイ・ウェイ・ホーム)
18.State Of Independence(ステート・オブ・インディペンデンス)

 《炎のランナー》《2002FIFAワールド・カップのテーマ》《ブレードランナー》《1492コロンブス》《南極物語》《ミッシング》、ギリシャ映画《カヴァフィ》(1996年/日本未公開)ほか映画サントラの代表曲や、躍動的な新曲〈Celtic Dawn〉とボーナストラック3曲を含む作品。ヴァンゲリス本人によるデジタル・リマスター音源を使用している。

▲UP


【Jon & Vangelis】Short Stories(ショート・ストーリーズ)(1979)☆☆☆

ShortStories 1.Curious Electric(キュリアス・エレクトリック)
2.Each And Everyday(イーチ・アンド・エヴリデイ)
3.Bird Song(バード・ソング)
4.I Hear You Now(アイ・ヒア・ユー・ナウ)
5.The Road(ザ・ロード)
6.Far Away In Baagad(ファーラウェイ・イン・バーガッド)
7.Love Is(ラヴ・イズ)
8.One More Time(ワン・モア・タイム)
9.Thunder(雷鳴)
10.A Play Within A Play(プレイ・ウィズイン・ア・プレイ)

 彼らのコラボレーション第一作。2人のスポンテイニアスな曲づくりを優先し、シンプルな曲が多くなっている。
 6曲目の〈Far Away In Baagad〉は動から静のコストラストが素晴らしく幻想的な世界が広がる。5曲目の〈The Road〉や10曲目の〈A Play Within A Play〉はバラードで好きだ。お勧めのアルバムでもある。

▲UP

【Jon & Vangelis】The Friends Of Mr. Cairo(フレンズ・オブ・ミスター・カイロ)(1981)☆☆

The Friends Of Mr. Cairo 1.I'll Find My Way Home
2.State Of Independence
3.Beside
4.The Mayflower
5.The Friends Of Mr. Cairo
6.Back To School
7.Outside Of This (Inside Of That)

 1曲目の〈I'll Find My Way Home〉は陽気な楽曲。2曲目の〈State Of Independence〉はテンポがしっかりしたランテ的のサウンド。3曲目の〈Beside〉は感傷的な雰囲気。4曲目の〈The Mayflower〉は浮遊感のあるせつないナンバー。5曲目の〈The Friends Of Mr.Cairo〉はドラマ仕立てのユニークな作品。6曲目の〈Back To School〉は60年代のダンスミュージック風。7曲目の〈Outside Of This (Inside Of That)〉はメロウな楽曲。

▲UP

【Jon & Vangelis】Private Collection(プライベイト・コレクション)(1983) ☆☆☆

Private Collection 1Italian Song
2.And When The Night Comes
3.Deborah
4.Polonaise
5.He Is Sailing
6.Horizon

 1曲目の〈Italian Song〉は透き通りジョンのヴォーカルが虚空にこだまする。2曲目の〈And When The Night Comes〉は繊細なサウンドにサックスが印象的。3曲目の〈Deborah〉はメロウな感じでシンセがとても美しく響く。4曲目の〈Polonaise〉はスローテンポの心地よい楽曲。5曲目の〈He Is Sailing〉は単調なリズムが壮大に展開していく。6曲目の〈Horizon〉は軽快なサウンドから途中で曲調が変化し、哀愁漂うナンバーになる。

▲UP

TOP HISTORY MUSIC#1 MUSIC#2
-INDEX-