 |
Vangelis |  |
|||||||
 |
|||||||||
|
|||||||||
 |
|||||||||
|
|||||||||
|
|||||||||
 |
|
 |
| HISTORY | ||
   
  
     |
||
|
|
||
| ヴァンゲリスのフルネームはヴァンゲリス・Ｏ・パパタナシューという。彼は、1943年3月29日南ギリシャのボロスで生まれアテネで育つ。４才の時にピアノをはじめた。アテネではアカデミー・オブ・ファイン・アーツで絵画や映画、クラッシックの勉強を行いながら、また《Forninx》というバンドで活動した。 1967年のクーデターをきっかけにギリシャからフランスへ移住し、1968年にデミス・ルソス、ルカス・シデラスとともに伝説的なバンド《Aphrodite's Child(アフロディテス・チャイルド)》を結成。パッヘルベルのカノンを編曲したシングル〈Rain and Tears（雨と涙）〉がヨーロッパで50万枚を越えるヒットを記録した。３枚のアルバムを残し解散。その中でも、新約聖書の「ヨハネの黙示録」をモチーフにした作品『６６６』は、〔アフロディティス・チャイルド〕を再編成して発表した。この作品は、その後のヴァンゲリスのサウンドの起点となるもので、私はこのアルバムは好きだ。 バンド解散後はソロ・アーティストとして活動。1974年、イギリスに移住し専用スタジオを構える。そして、コンセプト・アルバム『Heaven and Hell（天国と地獄）』を制作する。次に発表した「Albedo 0.39（反射率0.39）」では宇宙飛行士の声のサンプルを用いた。その後『Spiral（螺旋）』（77年）、『Beaubourg（霊感の館）』（78年）など次々と傑作を発表した。 彼をトップ・スターへ導いたのは1981年の映画『Chariots of Fire（炎のランナー）』のサウンド・トラックである。1982年のアカデミー賞にてベスト・サウンドトラック賞を受賞。実に９７週にわたってアルバム・チャートに入った。更にリドリー・スコット監督の『Blade Runne（ブレードランナー）」と『1492 - Conquest of Paradise（1492コロンブス）』のサウンド・トラックでその地位を不動のものとした。『1492 - Conquest of Paradise（1492コロンブス）』は17ヶ国でゴールドとプラチナム・ディスクを獲得し数多くの賞も受賞した。 彼は映画音楽だけではなく、1980年代にはギリシャ・エピダウロスで公演されたマイケル・カコヤニスの「Electra（エレクトラ）」の舞台音楽や、ロンドンのコベント・ガーデンで公演された英国ロイヤル・バレエの「Frankenstein - Modern Prometheus（フランケンシュタイン）」と「The Beauty and The Beast（美女と野獣）」のオリジナル曲も提供した。1999年には、2004年開催のアテネ・オリンピックのエンブレムの除幕式の音楽を作曲した。 2001年には彼の合唱交響曲Mythodeaがゼウス神殿で披露され、世界中のテレビで放映された。フル・オーケストラを導入したMythodeaのCDは、ＮＡＳＡが2001年火星オデッセイ・ミッションに持って行くものの一つとして選ばれた。2002年に日韓共同開催されたワールド・カップのテーマソングも作成した。（2003年、日本レコード協会からインターナショナル・ソング・オブ・ザ・イヤー賞を受賞している） またヴァンゲリスはビジュアル・アーチストとしての才能も発揮し、1997年の夏に国際陸上競技連盟が行った世界陸上アテネ大会では、音楽とセレモニーのすべてを手掛けた。2000年のシドニー大会の為にギリシャがオリンピックの炎をオーストラリアへと渡す非常にアーティスティックなセレモニーであった。 その多彩な活動を顕彰され、オスカー賞、ゴールデングローブ賞、エコー賞、ゴールデン・ライオン賞、マックス・スタイナー賞、アポロ賞、IFPI賞等々、数多くの賞を受賞している。フランス共和国からは1992年に名高いChevalier Award of Arts & Lettersを、2001年にはChevalier de la Legion d'Honneurの称号を表彰された。また、1995年にはスミソニアン天体物理観測所の国際天文連合小惑星センターが彼の栄誉を称えて小さな惑星を「Vangelis」と名付けられている。 |
||
|
|
||
             |
||
 |
|
 |
|
|||||||||