Kraftwerk
TOP HISTORY MUSIC
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Autobahn(アウトバーン)(1974)☆☆☆

Autobahn 1.Autobahn(アウトバーン)
2.Kometenmelodie 1(大彗星(鼓動))
3.Kometenmelodie 2(大彗星(軌道))
4.Mitternacht(深夜そして姿なき足跡)
5.Morgenspaziergung(朝の散歩)

 クラフトワークの名を世界に広めた最高傑作。同名シングルのヒットにより、アルバム自体も世界的なヒットを記録する。ドイツだけでなく全米で5位、全英チャート4位に輝く。
 1曲目の〈Autobahn〉はアウトバーン(高速道路)にドライブがテーマで、車が緩やかに走る様子を、無機質なシンセの音と単調なビートを基調に表現。車が交差する場面やカーブを曲がるシーン、クラクション音などが見事に想像させる。2曲目の〈Kometenmelodie1〉は未知の世界を思わせる少し難しい曲。3曲目の〈Kometenmelodie 2〉では分かり易いメロディを聴かせる。4曲目の〈Mitternacht〉、5曲目の〈Morgenspaziergung〉も、彼ららしい機械的・無機質なサウンドである。

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Radio Activity(放射能)(1975) ☆☆

Radio Activity 1.Geiger Counter(ガイガー・カウンター (放射能測定器))
2.Radioactivity(放射能)
3.Radioland(ラジオランド)
4.Airwaves(エアウェーヴス)
5.Intermission(中断)
6.News(ニュース)
7.The Voice Of Energy(エネルギーの声)
8.Antenna(アンテナ)
9.Radio Stars(ラジオ・スターズ)
10.Uranium(ウラニウム)
11.Transistor(トランジスター)
12.Ohm Sweet Ohm(オーム・スウィート・オーム)

 電波(電気スペクトルの波長)をテーマにしたコンセプト・アルバム。比較的に短めな曲で構成され、ポップ的な側面も見受けられる。
 2曲目の〈Radioactivity〉は切れのよいテンポを刻み、続いての3曲目は〈Radioland〉では周波数を合わせるような音も取り入れ、好きな曲である。6曲目の〈News〉以降の作品にはミニマリストの手法で人の声を表現しているのが興味深い。12曲目の〈Ohm Sweet Ohm〉は徐々にテンポが早く盛り上がって終了する。フランスでは2ヶ月にわたり1位に輝く。

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Trans Europe Express(ヨーロッパ特急)(1977) ☆☆☆

Trans Europe Express 1.Europe Endless(ヨーロッパ・エンドレス)
2.The Hall Of Mirrors(鏡のホール)
3.Showroom Dummies(ショールーム・ダミー)
4.Trans-Europe Express(ヨーロッパ特急)
5.Metal On Metal(メタル・オン・メタル)
6.Franz Schubert(フランツ・シューベルト)
7.Endless Endless(エンドレス・エンドレス)

 「ヨーロッパ横断鉄道」をテーマにしたコンセプト・アルバムで私の好きな作品。
 1曲目の〈Europe Endless〉は均一なリズムのって曲は進行し、少しづつテンポに変化をもたらす。2曲目の〈The Hall Of Mirrors〉は水の中から泡ででてくるような奇妙な音を生かした作品。3曲目は有名で美しい曲の〈The Showroom Dummies〉で、全英で25位に。4曲目のタイトル曲〈Trans-Europe Express〉へとつながり、そのまま5曲目の〈Metal on Metal〉へと続いていく。ヨーロッパ特急を走る様子を見事に表現している。6曲目の〈Franz Schubert〉のシンセが美しく響き、そのまま7曲目の〈Endless Endless〉のフィナーレへと続く。

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The Man Machine(人間解体)(1978) ☆☆☆

The Man Machine 1.The Robots(ロボット)
2.Spacelab(スペースラボ)
3.Metropolis(メトロポリス)
4.The Model(モデル)
5.Neon Lights(ネオン・ライツ)
6.The Man-Machine(マン・マシーン)

 エレクトロ・ミュージックで傑作アルバムの1枚に挙げられる。
 1曲目の〈The Robots〉は、機械的なサウンドが卓越したエフェクトで絶え間なく流れる作品で好きだ。ノリの良い3曲目の〈Metropolis〉と5曲目の〈Neon Lights〉では人の声を見事にシンセで表現している。4曲目は後にシングルカットされ流行する〈the Model〉で、軽快で見事なテクノ・サウンドを聴かせてくれる。

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Computer World(コンピューター・ワールド)(1981) ☆☆

Computer World 1.Computer World(コンピューター・ワールド)
2.Pocket Calculator(ポケット・カルキュレーター)
3.Numbers(ナンバース)
4.Computer World ..2(コンピューター・ワールド2)
5.Computer Love(コンピューター・ラヴ)
6.Home Computer(ホーム・コンピューター)
7.It's More Fun To Compute(コンピューターはボクのオモチャ)
8.Dentaku(電卓)

 1stシングルで2曲目の〈Pocket Calculator〉はB面に日本語ヴァージョン〈電卓〉を収めて話題となった。(アメリカ・イギリスは英語、ドイツは独語、フランスでは仏語ヴァージョンでリリース)2ndシングルの5曲目〈Computer Love〉が、前作の〈The Model〉とのカップリングのリリースによりディスコで火がつき、全英チャートで1位に輝く。2曲目の〈Pocket Calculator〉、3曲目の〈Numbers〉では、1から8までの数字を数えているだけの作品で、世相への嫌みが表れている。
 UKチャート15位、USAチャート72位

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Electric Cafe (1986) ☆☆

Electric Cafe 1.Boing Boom Tschak(ボウイング・ブーム・チャック)
2.Techno Pop(テクノ・ポップ)
3.Musique Non Stop(ミュージック・ノン・ストップ)
4.Telephone Call(テレフォン・コール)
5.Sex Object(セックス・オブジェクト)
6.Electric Cafe(エレクトリック・カフェ)

 5年ぶりの発表したテクノ・サウンド作品。今までは実在していたものを対象に作りあげてきたが、今作品は観念的なものに求めたと言える。全体的には、あまり好きではないが、その中でも4曲目の〈Telephone Call〉はポップ性が高くて好きだ。全英チャートでは58位とふるわなかったが、シングルで〈Musique Non Stop〉と〈Telephone Call〉はアメリカ・ダンス・チャートで1位を記録した。

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The Mix (1991) ☆☆

The Mix 1.Robots(ロボット)
2.Computer Love(コンピューターラヴ)
3.Pocket Calculator(ポケット・カリキュレーター)
4.Dentaku(電卓)
5.Autobahn(アウトバーン)
6.Radioactivity(放射能)
7.Trans-Europe Express(ヨーロッパ特急)
8.Abzug
9.Metal on Metal(メタル・オン・メタル)
10.Home Computer(ホームコンピューター)
11.Musique Non Stop(ミュージック・ノン・ストップ)

 1974年の《Autobahn》以降のベスト盤。これは過去の作品の単なる焼き直しではなく、それぞれがニューヴァージョンとして収められ、出来映えが素晴らしい。聴き比べてみるとおもしろい。

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Best Of (ベスト・オブ・クラフトワーク) (1993) ☆

Best Of 1.Geiger Counter(カイガー・カウンター(放射能測定器))
2.Radioactivity(放射能)
3.Antenna(アンテナ)
4.Europe Endless(ヨーロッパ・エンドレス)
5.Showroom Dummies(ショールーム・ダミー)
6.Trans-Europe Express(ヨーロッパ特急)
7.The Robots(ロボット)
8.The Model(モデル)
9.The Man-Machine(マン・マシーン)

 《Radio Activity(放射能)》《Trans Europe Express(ヨーロッパ特急)》《The Man Machine(人間解体)》の3作からセレクトしたベスト盤

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Autobahn Tour(アウトバーン・ツアー) (1998) ☆

Autobahn Tour 1.Kometenmelodie(大彗星)
2.Autobahn(アウトバーン)
3.Klingklang(クリングクラング)
4.Tanzmusik(タンツムジーク)

 1975年に収録された貴重なライヴ作品。珍しくMCも入ったマニア向けのアルバムだ。

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Expo 2000 (1999) *Single ☆

Expo 2000 (1999) 1.Expo 2000 (Kling Klang Mix 2000) (Radio Mix)
2.Expo 2000 (Kling Klang Mix 2000)
3.Expo 2000 (Kling Klang Mix 2002)
4.Expo 2000 (Kling Klang Mix 2001) (Radio Mix)

 2000年を前にして万博を主題とした作品。「人間、技術、自然」この3語を単純に英語とドイツ語で交互に繰り返すだけのシンプルでアンビエントなサウンド。

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Tour de France(ツール・ド・フランス)(2003) ☆☆

Tour de France 1.Prologue(プロローグ)
2.Tour De France - Etape 1(ツール・ド・フランス-エタップ1)
3.Tour De France - Etape 2(ツール・ド・フランス-エタップ2)
4.Tour De France - Etape 3 (ツール・ド・フランス-エタップ3)
5.Chrono(クロノ)
6.Vitamin(ヴィタミン)
7.Aero Dynamik(エアロ・ダイナミック)
8.Titanium(チタニウム)
9.Elektro Kardiogramm(エレクトロ・カルディオグラム)
10.La Forme(ラ・フォルム)
11.Regeneration(レジェネラシオン)
12.Tour De France(ツール・ド・フランス)

 17年ぶりのオリジナル・アルバム。ツール・ド・フランス公式認定サウンドトラック。1曲目の〈Prologue〉で、競技が開始前の緊張感が漂う。2〜4曲目のタイトル曲〈Tour De France - Etape〉は3つのヴァージョンとして収録。滑らかなキーボード・ラインが気持ちよい。PCでは音楽にのせて映像が映し出され、運動・人間・機械という彼らのテーマがにじみ出てくる。

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Aerodynamik / La Forme (2007) *Single ☆☆

Aerodynamik / La Forme (2007) 1.Aerodynamik (Intelligent Design Mix By Hot Chip)
2.La Forme (King Of The Mountains Mix By Hot Chip)

 2003年リリースの〔Tour de France〕からカット・シングル。1曲目の〈Aerodynamik〉は、テクノのリズムに乗って軽快なサウンド。2曲目の〈La Forme〉は70年代の彼らのサウンドを彷彿とさせる。

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