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○出版社/講談社 ○1995年8月
○時代/幕末維新
○目次
第一部 備中が生んだ希代の神童/藩主の留守を守り抜く/幕府の運営は庄屋仕立て/家臣としての分限を心得る/モノは水の道、ヒトは土の道/生まれ、育ち、生きた国/碑陰に記した母への想い/父五郎吉が書き残した訓戒/家の悲願を引き継いだ方谷/神童の志は「治国平天下」/父母の死で家業に励む/学問で武士への道を切り拓く/陽明学との出合いに衝撃/「誠」の道にたどりつく/白河楽翁の子孫が養子藩主に/世子に帝王学を叩き込む/第二部「誠」を貫く改革の炎/治国の大方針確立が先決/鷹山の大義を称える/山だし家老に藩の全権を委任/藩主・板倉勝静にも非難の矢/きびしい改革策を「誠」で実行/勤倹節約を率先垂範/藩札問題が頭痛の種/治国の大義は藩民の富/長州藩の先例に学ぶ/信用失墜の藩札を焼き捨てる/備中松山藩に山田方谷あり/押し寄せる国際化の波しぶき/第二部 分限を生き抜いた孤高の名臣/徳川政権は汚れ傷んだ古着/安政の大獄案に古着/時流に逆らっても仕方ない/板倉家は徳川家のためにつくす/幕末動乱を左右する”異常な人物”/政敵・横井小楠の破約穣夷論/幕末の挙国一致連合政権構想/濁流渦巻く政権構想/長岡藩・河井継之助の気負い/方谷から継之助へ伝えた教訓/武士に農庶民が師/徳川幕府温存への執念/松山藩の存続を決意/良臣の分限を生き抜く |