堂門冬二著書
江戸商人の経済学

江戸商人の経済学 ○出版社/丸善ライブラリー   ○1996年1月
○目次
1 予算システムのハシソ 西郷と渋沢・蒲生氏郷/2 米経済に破れた天下人たち 米にこだわる武将たち・やはり正しかったグレシャムの法則・惜しい信長の市場政策/3 江戸商人の不況克服法 西鶴の不況克服策・本当のリストラとは/4 武士の商人化−由利公正 横井小楠の経営哲学・藩札と正貨/5 滞貨は不況を長期化する−山下宰内の意見 財政を重視した吉宗・目安箱設置・金銭貸借の訴訟中止は滞貨を招く・通貨滞留が不況の原因/改革はなぜ失敗したのか/6 藩札のこと 藩内通用貨幣・備中松山藩の例・藩札、灰になる・藩民の信頼回復・備中松山藩札、全国にひびく/7 藩貿易における王道と覇道−由利公正 大名商売を成功させるために・商売にも道(理念)が要る・新政府の財政担当になる・龍馬の思想を実現・倫理と経済の一致/8 射利を目的に据える−坂本龍馬 海援隊の性格・龍馬の経済感覚・河田小龍・ジョン万次郎・河田小寵に預けられた万次郎・幕府の海軍大学・西郷と後藤/9 貨幣経済の進行を直視−田沼意次 米安の物価高・貨幣経済の進行を直視・経済政策の柔軟性・初心に戻り「なぜ?」の疑問を持つ・日本のダ・ピンチを発見・うなぎの土用化・規制緩和のむずかしさ・カネの存在を直視した田沼・金のカに負ける法の力・つねに「なぜ9?」と原点に戻る/1。忠義も財貨なり−海保育陵 この世のものはすべ"しろもの"・「経済」ということばに新しい意味・物の値を決める出来ぐあい・川越絹では売れない・三つの壁をこわす・武士と商人の調整/11 長州藩の財政改革 関ケ原の敗戦でいじめにあう・ユニークな財政改革・益金が討幕資金に・老骨の改革案・改革は初心・原点に戻って・二宮仕法とは・金銭感覚で軍事力増強/・産業ネットワーク構想・正義派と俗論党・合計役所を城のへソにおく感覚・馬開港を本藩の管理に・"民"とはどの層をいうのか・選手交代の決断・版籍奉還がスムーズにおこなわれた理由

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