Tangerine Dream
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  ジャーマンプログレの重鎮Tangerine Dream(タンジェリン・ドリーム)の前身は、エドガー・フローゼを中心に1962年に結成された《ザ・ワンズ》である。同年には解散し、新しく《Tangerine Dream》を出発させた。1969年にメンバーを一新し、クラウス・シュルツ、コンラッド・シュニッツラー、エドガー・フローゼの3人でオーア(Ohr)レーベルと契約。翌1970年、ファーストアルバム『Electronic Meditation (エレクトロニック・メディテイション)』をリリース。サウンドはまだ電子的でなく、ギター・オルガン・チェロ・フルート・ドラムなどを使ったフリーミュージックを演奏している。

 アルバム発表後、シュルツとシュニツラーが脱退し、元アジテーション・フリー(Agitation Free)のクリストファー・フランケクとスティーブ・シュローダーが加入。アジテーション・フリーは現代音楽の作曲家トーマス・ケスラーを先導師と仰いだバンドで、その影響から急速に電子音楽の要素を取り入れる。1971年『Alpha Centauri(アルファ・ケンタウリ)』をリリース。1972年にはピーター・バウマンをメンバーに迎え『Zeit(ツァイト)』を発表(シュローダーはゲスト扱い)。70年代の黄金時代が始まる。1973年には『Atem(アテム)』をリリース。1972年末のドイツの『サウンズ』誌の人気投票ではタンジェリン・ドリームが最優秀グループに選ばれる。また、『Atem(アテム)』はイギリスで話題になり、これがきっかけでヴァージン・レコードへ移籍することなった。

 ヴァージンと契約後、1974年に出世作『Phaedra(フェードラ)』を発表。革新的なサウンドに話題を呼ぶ。1975年『Rubycon(ルビコン)』、同年にライブ盤『Ricochet(リコシェ)』、1976年に『Stratosfear(浪漫)』をリリース。それまでに例のないシーケンサーとモーグ・シンセサイザーによる電子瞑想音楽の登場をおもにプログレッシブ・ロックのファンが歓迎し、好セールスを記録した。

 しかしその後はかならずしも順風満帆とはいえない。1977年ウィリアム・フリードキン監督の映画『Sorcerer(恐怖の報酬)』のサントラを担当し、これが評価され1980年代はサントラの仕事が多くなる。同年に発表したアメリカのライヴ盤『Encore』を最後にバウマンが脱退。1978年にボーカル、ウインド・インストゥルメント、シンセサイザをこなすマルチプレーヤ、スティーブ・ジョリッフェと、ドラムス、パーカッションのクラウス・クリーガーを迎え、4人編成となって『Cyclone』をリリース。これは珍しくヴォーカル入りの作品で論議を呼んだ。しかし、翌年にはジョリッフェが脱退し再び3人編成に。その後、クリーガーも脱退し、ヨハネス・シュメーリング(シュモーリンク)が加入。ヴァージン・レコードとの契約は1983年の『Hyperborea(ハイパーボレア)』で切れる。

 そのあとは、ジャイブ・エレクトロ、プライベート・ミュージック、ミラマー、TDIなどのレーベルを渡り歩いている。1985年にはシュメーリングが去り、翌年にはポール・ハスリンガーの加入し『Underwater Sunlight 』を発表しサウンドの変化が現れはじめた。従来のような激しいシーケンスの掛け合いは、あまり聴かれず、ニューエイジ的サウンドに向かい始める。

 1987年にはグループのエンジンともいえるフランケが脱退。1990年にはエドガー・フローゼの息子ジェローム・フローゼが加入し『Melrose』をリリース。現在は父子のふたりで活動している。ベスト盤も合わせると、30年で70作余りもの”作品”をコンスタントに出している。

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