Rick Wakeman
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The Six Wives of Henry VIII(ヘンリー[世と6人の妻たち)(1973) ☆☆

The Six Wives of Henry VIII 1.Catherine Of Aragon(アラゴンのキャサリン)
2.Anne Of Cleves(クレーヴのアン)
3.Catherine Howard(キャサリン・ハワード)
4.Jane Seymour(ジェーン・シームーア)
5.Anne Boleyn 'The Day Thou Gavest Lord Hath Ended'(アン・ブーリン)
6.Catherine Parr(キャサリン・パー)

 インストルメンタルの作品。クラシカルなイメージが強く、またジャズロックな面もかいま見られる。音、テクニックとも素晴らしい。ストローブスやイエスの面々も顔を揃えてバックアップしている。
 特に3曲目の〈Catherine Howard〉では静かなピアノソロから壮大に変化していく感じが見事。また6曲目の〈Catherine Parr〉ではアップテンポのリズムから始まり曲調が次々と変化していくサウンドが心地よい。
UKチャート7位、USAチャート30位

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Journey to the Centre of the Earth(地底探検)(1974) ☆☆☆

Journey to the Centre of the Earth 1.The Journey(旅路)
2.Recollction(追憶)
3.The Battle(戦い)
4.The Forest(樹海)

  1974年1月18日にロイヤル・フェスティバル・ホールにおいてロンドンオーケストラと組んだ壮大なロック・ドラマ。ジュール・ヴェルヌの空想冒険小説「地底旅行」をもとにして作成された。ウェイクマンはこの小説を少年時代から100回以上は繰り返し読み、〔YES〕加入頃から、その音楽化を考えていたという。この作品の企画、台本、台詞(初めから終わりまでストーリーを追っている)、作曲、舞台構成など、彼一人が行ったというから、その才能には驚きだ。今までの概念を超えたスケールの大きな傑作となっている。
 まず1曲目の壮大なオーケストラ演奏から圧倒され、次第に未知の魅力一杯の世界に引き込まれいく。ウェイクマンの演奏、コーラス、オーケストラとが見事に融合・調和されている。ただ録音技術が進歩していなかったのが残念。
UKチャート1位、USAチャート3位

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The Myths & Legends of King Arthur & The Knights of the Round Table
  (アーサー王と円卓の騎士達)(1975) ☆☆☆


The Myths & Legends of King Arthur & The Knights of the Round Table 1.Arthur(アーサー王)
2.Lady Of The Lake(湖の妖精)
3.Guinevere (王妃グィネヴィア)
4.Sir Lancelot And The Black Knight(湖の騎士ラーンスロットと黒騎士)
5.Merlin The Magician(魔術師マーリン)
6.Sir Galahad(騎士ガラハド)
7.The Last Battle(最後の戦い)

 アーサー王の伝説をテーマにした作品。前作に引き続きオーケストラとの融合作。ウェイクマンは製作するに際して、12,3冊の本と10冊の詩の本を読んで、音楽化しやすい逸話を選んだという。
 1曲目の〈Arthur〉の力強いイントロが好きだ。このメイン・フレーズが随所に演奏され、一貫してコンセプトが感じられる傑作だ。ただ、ヴォーカルが上手でないのが残念。またコミカルな演奏部分は要らないと思う。
UKチャート2位、USAチャート21位

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Country Airs (1986) ☆

Country Airs 1.Dandelion Dreams(タンポポの夢)
2.Stepping Stones(踏み石)
3.Ducks and Drakes(家鴨あひる)
4.Morning Haze(朝霧)
5.Waterfalls(滝)
6.Quiet Valleys(谷間の静寂)
7.Nature Trails(獣径)
8.Heather Carpets(羽毛の絨毯)
9.Lakeland Walks(湖畔の散策)
10.Wild Moors(荒野)

 ウエイクマンのピアノ・ソロのナンバー。全体的にシンプルでロマンチックな印象を与えると共に心が癒される。

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Live at Hammersmit (1987) ☆

Live at Hammersmit 1.Arthur(アーサー王)
2.Three Wives
3.Journey (旅路)
4.Merlin(魔術師マーリン)

  1985年5月9日のロンドンのハマースミス、オデオンでのコンサートで収録されたライブ。初期の3枚のアルバムからピックアップされた選曲。ギター、ベース、ドラムというシンプルなバンドにウェイクマンの多彩のキーボードが展開されている。しかし、オーケストラとの壮大な演奏に慣れているためか物足りなさを感じてしまう。

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Time Machine(タイムマシン) (1988) ☆

Time Machine 1.Custer's Last Stand(カスターズ・ラスト・スタンド)
2.Ocean City(海洋都市)
3.Angel of Time(時の守護神)
4.Slaveman(スレイブ・マン)
5.Ice(氷)
6.Open Up Your Eyes(目を覚ませ)
7.Elizabethan Rock(エリザベス朝時代のロック)
8.Make Me A Woman(メイク・ミー・ア・ウーマン)
9.Rock Age(ロック・エイジ)

 H.Gウェルズの有名な小説「タイム・マシン」をテーマにした作品。かつての《地底探検》とは違い、”タイム・マシン”というコンセプトをもとに、ウェイクマン自身が想定した場所、事件などについて自由に作成されている。
 3曲目の〈Angel of Time〉、5曲目の〈Ice〉は軽やかなポップサウンドで心地よい。また4曲目の〈Slaveman〉はブルースっぽい仕上がりになっている。8曲目の〈Make Me A Woman〉はバラードそのまま。多くのゲスト・ヴォーカリストを迎えて、コンパクトでポップな仕上がりとなっている。

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Phantom Power (ウェイクマンのオペラ座の怪人)(1991)☆

Phantom Power 1.The visit(ビジット)
2.Heaven(ヘブン)
3.The rat(ラット)
4.The stiff(スティッフ)
5.Evil love(イービル・ラブ)
6.The voice of love(ボイス・オブ・ラブ)
7.Heat of the moment(ヒート・オブ・ザ・モーメント)
8.Fear of love(フィア・オブ・ラブ)
9.The love trilogy(ラブ・トリロジー)
10.The hangman(ハングマン)
11.The sand-dance(サンド・ダンス)
12.You can't buy my love(ユー・キャント・バイ・マイ・ラブ)
13.Phantom power(ファントム・パワー)
14.Rock pursuit(ロック・パーシュー)

 邦題からわかるように、リック・ウェイクマン版のオペラ座の怪人である。これは、1925年のロン・チャニエ主演によるモノクロ・サイレント・ムービーがミュージカルの大ヒットによって劇場公開されることになり、そのサウンド・トラックの依頼を受けたものだ。
 バラード曲として聴いた場合、2曲目の〈Heaven〉、6曲目の〈The voice of love〉、9曲目の〈The love trilogy〉が好きだ。

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The Classical Wakeman (1991) ☆☆

Tales_of_Mystery_and_Imagination 1.Gone But Not Forgotten(ゴーン・バット・ノット・フォーガットン)
2.After The Ball(ホワイト・ロックのテーマ)
3.Elgin Mansions(遺跡)
4.Sea Horses(シー・ホーシーズ)
5.Merlin The Magician(魔術師マーリン)
6.Catherine of Aragon(アラゴンのキャサリン)
7.Catherine Howard(キャサリン・ハワード)
8.1984 Overture(1984序曲)
9.The Hymn(賛歌)
10.Finale (incorporating Julia) (フィナーレ)

 ピアノとベースとアコースティック・ギターで奏でる作品。収録された10曲は全てウェイクマンの過去のアルバムからセレクトされた曲で、新たに録音されたヴァージョンである。セミ・クラッシック風の仕上がり。
 1曲目の〈Gone But Not Forgotten〉から4曲目の〈Sea Horses〉は心が癒される静寂なサウンドである。5曲目の〈Merlin The Magician〉から7曲目の〈Catherine Howard〉までは初期の作品のピアノ・ヴァージョンで、全く異なる印象で興味深い。

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The Private Connection (1991) ☆

The Private Connection 1.Battle(戦い)
2.Penny's Piece(ペニーズ・ピース)
3.Pearl and Dean Piano Concerto(パール・アンド・ディーン・ピアノ・コンチェルト)
4.Piece for Granny(老婆に捧げる曲)
5.Steamhole Dance, Pts. 1 & 2(スチームホール・ダンス)
6.Mountain(マウンテン)
7.War Mongers(主戦論者たち)
8.Aberlady(あばずれ女)
9.And Now a Word from Our Sponsor(アンド・ナウ・ア・ワード・フロム・アワ・スポンサー)

 ウェイクマンのソロ・ワークの中の未発表テイクや未発表曲を集めた作品。3つの分類ができ、オーケストラとの共演によるナンバー、もう1つはアコースティック・ピアノ・ソロのナンバー、そしてもう1つはロック・バンド・スタイルのもの。
 その中で、2曲目の〈Penny's Piece〉、14分近くもある4曲目の〈Piece for Granny〉、8曲目の〈Aberlady〉ではピアノ・ソロが静寂に響きわたり癒される。3曲目の〈Pearl and Dean Piano Concerto〉はライブ。

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Classic Tracks (1993) ☆

Classic Tracks 1.Journey To The Center Of The Earth(地底探検)
2.Catherine Howardキャサリン・ハワード
3.Merlin The Magician(魔術師マーリン)

 1曲目の〈Journey To The Center Of The Earth〉はオーケストラを抜きにキーボード中心での演奏になっているが、アレンジも良く聞き答えのある仕上がりになっている。しかし、3曲目の〈Merlin The Magician〉は同じくオケ抜きになっているが、今ひとつである。

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Wakeman with Wakeman (1993) ☆

Wakeman with Wakeman 1.Lure of the Wild(ルアー・オブ・ザ・ワイルド)
2.Beachcomber(ビーチ・コウマー)
3.Megalomania(メガロマニア)
4.Raga and Rhyme(ラガ・アンド・ライム)
5.Sync or Swim(シンク・オア・スイム)
6.Jiggajig(ジッガジグ)
7.Caesarea(カイザレイア)
8.After the Atom(アフター・ザ・ストーム)
9.Suicide Shuffle(スイサイド・シャッフル)
10.Past and Present(パースト・アンド・プレゼント)
11.Paint It Black(ペイント・イット・ブラック)

 息子のAdam Wakemanとの作品。この他にも発表している。インストルメンタルの曲を並べた感じ。その中でも7曲目の〈Caesarea〉は好きだ。

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Rick Wakeman In Concert(キング・ビスケット・ライヴ) (1995) ☆

Rick Wakeman In Concert 1.Journey to the Centre...(地底探検)
2.Catherine Howard(キャサリン・ハワード)
3.Lancelot and the Black Knight(湖の騎士ラーンスロットと黒騎士)
4.Anne Boleyn(アン・ブーリン)
5.The Forest(樹海)
6.Arthur and Guinevere(アーサー王と王妃グィネヴィア)
7.Merlin The Magician(魔術師マリーン)
8.Catherine Parr(キャサリン・バー)

 ”キング・ビスケット・フラワー・アワー”の放送用に収録したライブ盤。1975年11月2日のサンフランシスコのウィンターランド・シアターでのコンサートの模様を収めた。内容は初期3作から。会場との一体感があふれている。

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Return to the Centre of the Earth(地底探検〜完結編) (1999) ☆☆

Return to the Centre of the Earth 1.A Vision(ヴィジョン)
2.The Return Overture(結編序曲)
3.Mother Earth(母なる地球)
 a.Shadow Of June(6月の影)
 b.The Gallery(回廊)
 c.The Avenue of Prismed Light(プリズム光通り)
 d.The Earthquake(地震)
4.Buried Alive(生き埋め)
5.The Enigma(エニグマ)
6.Is Anybody There?(誰かそこにいるのか?)
7.The Ravine(渓谷)
8.The Dance of a Thousand Lights(多数の光のダンス)
9.The Shepherd(羊飼い)
10.Mr. Slow(ミスター・スロー)
11.Bridge of Time(時の架け橋)
12.Never Is a Long, Long Time(あきらめるな)
13.Tales From The Lidenbrook Sea(リテンブルックの海)
 a.River Of Hope(希望の川)
 b.Hunter And Hunted(ハンターがハントされ)
 c.Fight For Life(生きるための闘い)
14.The Kill(獲物)
15.Timeless History(永遠の歴史)
16.Still Waters Run Deep(それでも海は流れる)
17.Time Within Time(内なる時間)
 a.The Ebbing Tide(引き潮)
 b.The Electric Storm(雷雨)
18.Ride of Your Life(さあ、出発)
19.Floating(漂流)
 a.Globes Of Fire(火球)
 s.Cascades Of Fear(火滝)
20.Floodflames(火の洪水)
21.The Volcano(火山)
 a.Tongues of Fire(火柱)
 b.The Blue Mountains(青い山)
22.The End of the Return(終着点)

 1974年に発表された「地底探検 Journey to the Center of the Earth」を発展させた大作。デイヴィッド・スネル指揮のロンドンフィルとイギリス室内合唱団との共演し、更にヴォーカルにオジー・オズボーン、トレヴァー・ラビン、ジャスティン・ヘイワード、ボニー・タイラーなどの豪華なメンバーが参加している。前作の2倍以上の長さになり、74年当時では技術的にできなかったことを試み、好きな音楽を融合させている。特にスタートレックシリーズのパトリック・スチュワートのナレーションがムードを盛り上げ、壮大なファンタジーな世界を作りあげている。

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Retro 2 (2007) ☆☆

Retro 2 1.Chasing the Devil
2.Expect the Unexpected
3.Beyond the Void
4.Angel Spoke to Me
5.Soundtrack
6.Fairground Shuffle
7.Robert the Robot
8.Standing Room Only
9.Tigger the Bounce
10.Temple of Life

  2006年にリリースされたRobert Moog博士に捧げられた《Retro》の第二弾。Mono,Poly,Miniの三種moogやprophet 5/mellororon等ヴィンテージ楽器を駆使し、70年代意識したサウンドに仕上がっている。Jemme WakemanとElliot Tuffinのヴィーカル入りの作品もあるのが特徴。
1曲目の〈Chasing the Devil〉はパワフルな楽曲。2曲目の〈Expect the Unexpected〉は カントリー風のイントロから始まる男性ヴァーカルが印象的なポップなナンバー。3曲目の〈Beyond the Void〉はムーグやメロトロンなどがフィーチャーされ華やかで心地よい。4曲目の〈Angel Spoke to Me〉は女性ヴォーカルが印象的なバラード。6曲目の〈Fairground Shuffle〉は軽快でコミカルなメロディ。7曲目の〈Robert the Robot〉は男性ヴァーカルが渋いヘヴィーな楽曲。8曲目の〈Standing Room Only〉はテンポの早い曲で70年代を思わせるサウンド。10曲目の〈Tigger the Bounce〉はピアノソロで感傷的な雰囲気。11目の〈Temple of Life〉は静寂なイントロからスタートし、様々にサウンドが展開する。女性ヴォーカルが見事に活かされて素晴らしい。

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