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1978年、イギリスの中西部のグロースターで〔Zeus Pendragon〕というバンドとしてスタート。ニック・バレット(g,vo)を中心にピーター・ジー(b)、ナイジェル・ハリス(dr)、リック・カーター(key)の4人組。バンド名は英国上古の伝説の君主の名をとった。彼らは70年代のプログレ・サウンドを志向していたが、プログレ四天王の失速やニューウェイヴの興隆、テクノロジーの進歩もあり苦汁をなめ、地道なギグを繰り返すしかなった。間もなく〔Pendragon〕として活動していく。
80年に入り、新しいヘヴィー・メタルの波にのり、〔Marillion〕のブレークによって、彼らもEMIと契約するに至る。そしてプログレ/シンフォニックなバンドにスポットがあたり〔Pendragon〕も″ネオ・プログレ″と呼ばれるようになる。
1982年に〔Marillion〕の全英ツアーのサポートに選ばれ人気が上昇。83年にはレディング・フェスティバルやBBC人気番組のFriday Rock Showの出演も果たす。更に同年にEMIからデビュー・ミニ・アルバム《Fly Hight Fall Far》をリリースし、一気にシーンへ躍り出た。翌84年には再び〔Marillion〕と全英ツアーを行い、欧州各国のフェスティバルへも頻繁に出演するようになる。
〔Marillion〕のマネージャーがレーベル″ELUSIVE RECORDS″を設立し、1985年に1stアルバム《The Jewel》をリリース。″サウンド″紙のプライテスト・ホープ2位に選ばれる。その後、透明感のあるキーボード・ワークのリックに代わって、クライヴ・ノーラン(key)が、ドラマーのネイジェルからファッジ・スミスに交代する。なかでもクライヴは加入前からポンプ・バンドとの交流があり、その後のパンプ・ロック・シーンの立役者となる。
1986年にマーキー・クラブで行われたライブ盤《9:15 Live》を発表。88年には自らのレーベル″TOFF RECORDS″を設立し、同年に《Kowtow》をリリースする。1991年に《The World》を発表。その後のヨーロッパ・ツアーを開始し、大成功を収める。93年には最高傑作と言われる《The Window Of Life》を発表。 |
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