Magma
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Magma 1001°Centigrades Mekanik Destruktiw Kommandoh Wurdah Itah Kohntarkosz Magma Live Udu Wudu Attahk Retrospektiw 1 & 2 Retrospektiw 3 Merci Mythes Et Legendes

 フランスのプログレッシヴ・ロック・バンドのMAGMA(マグマ)はクリスチャン・ヴァンデ(Dr, Vo)を中心にして1969年に結成される。彼は幼少よりクラシックやジャズに興味を抱き、13歳の頃からドラムスを始め、17歳の時にはすでにバンド活動をしていた。1967年に尊敬するジャズ・アーティストのジョン・コルトレーンが逝去したことで、イタリアで放浪の音楽活動を行う。ある日「啓示を受けた」としてフランスへ戻り、〔MAGMA〕を結成する。

 〔MAGMA〕の最大の特色は、架空の言語「コバイア語」を使用することである。インスピレーションから創り出したもので、「コバイア星からやってきた宇宙人」の言葉ともいわれる。フランス語では自らの音楽を表現しにくいからだという。

 1970年にテディ・ラズリー(sax,key)、クラウス・ブラスキス(vo)らを含む8人編成で1stアルバム《Magma》を発表。ブルースありソウルありジャズありといった重層的なサウンドで統一感がないが新しい音楽の志向性にあふれていた。翌年にはヨシュコ・シェフェール(sax)、ヴァンデの妻のステラ(vo)、ヤニック・トップ(b)らが加わり、2ndアルバム《1001° Centigrades》をリリースする。ホーンセクションを導入したジャズロック風のサウンドを聴かせる。クラウス・ブラスキス(vo)による奇妙なコバイア語や変拍子が印象的。

 1973年からヤニック・トップ(B)やステラ・ヴァンデ(Vo)ら7人の混声コバイア合唱団を加え、最高傑作である「THEUSZ HAMTAAHK三部作」(第一楽章THEUSZ HAMTAAHK、第二楽章WURDAH ITAH、第三楽章MEKANIK DESTRUKTIW KOMMANDOH)と呼ばれる大作を展開する。短い主題の反復発展を繰り返し、嵐のような変拍子、複雑な展開する独特な音楽スタイルを確立する。1973年に3rdアルバムは第三楽章にあたる《Mekanik Destruktiw Kommandoh(通称M.D.K.)》をリリースする。(第二楽章《WURDAH ITAH》は1974年にクリスチャン・ヴァンデ名義で発表。第一章の《THEUSZ HAMTAAHK》はアルバムリリースされておらず、ライブ盤のみ)

 1974年に4thアルバム《Kohntarkosz》を発表後に強力なベース・プレイを見せたトップが離れ、代わりにベルナール・パガノッティとヴァイオリニストのディディエ・ロックウッドが参加する。1975年に5thアルバム《Live-Hhai》のあとにトップが復帰するなど次々とメンバーがチェンジする。1976年に6thアルバム《Udu Wudu》をリリースする。

 次第にクリスチャン・ヴァンデはソウル系の「歌」を重視し、ファンク色を強めていく。1978年に7thアルバム《ATTAHK》をリリースする。1984年に発表された8thアルバム《Merci》ではコバイア語も影を潜め、詩で歌うポップ路線に変化しファンに衝撃を与える。結局、解散してしまうこととなる。メンバーチェンジを頻繁に繰り返し、何らかの形で関わったミュージシャンは100人位にのぼる。

 解散後、ヴァンデはプロジェクト「Offering(オファリング)」で始動する。数枚のアルバムを発表し、その後はソロとして活動。

 1996年から活動を再開。ヴァンデ夫妻以外のメンバーを全て一新して、精力的にライブ活動を続ける。1998年には念願の初来日を果たし、その後も2002年に来日。
 2004年、《Merci》以来約20年ぶりとなるそのアルバム《Kohntarkosz Anteria (K.a.)》がリリース。74年の作品《Kohntarkosz》の序章的なものに当たるこの組曲は元々71年から72年に渡って書かれたもので、73年に3回ライブで演奏されたのみでお蔵入りとなってしまった言わば幻の曲。

Mekanik kommandoh Les Voix-Concert 1992 Theatre Du Taur-Toulouse 1975 Concert Bobino 1981 Inedits Concert 1971 Bruxelles Opera De Reims 1976 Kompila Simples BBC 1974 Trilogie Theusz Hamtaahk K.a.

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