BRAND X
TOP HISTORY MEMBER MUSIC
-INDEX-

Unorthodox Behaviour(異常行為)(1976) ☆☆☆

Unorthodox Behaviour 1.Nuclear Burn(ニュークリア・バーン)
2.Euthanasia Waltz(ユーサネイシア・ワルツ)
3.Born Ugly(ボーン・アグリー )
4.Smacks of Euphoric Hysteria(スマックス・オブ・ユーホリック・ヒステリア)
5.Unorthadox Behaviour(アンオーソドックス・ビヘイビアー)
6.Running of Three(ランニング・オン・スリー)
7.Touch Wood(タッチ・ウッド)

Percy Jones (Bass)
John Goodsall (Guitars)
Robin Lumley (Keyboards)
Phil Collins (Drums)
 1970年代ブリティッシュ・ジャズ・ロックの名盤。当時流行したクロス・オーバー・サウンドで、全曲インストゥルメンタル。
 1曲目の〈Nuclear Burn"は派手でパワー溢れる演奏を見せる。なめらなかギターが宙に響く感じで気持ちよいナンバー。またドラムとベースのスリリングな演奏が絶妙。2曲目の〈Enthanasia Waltz〉は アコースティック・ギターが印象的でファンタジックな楽曲。3曲目の〈Born Ugly〉はファンキーでリズミカルなナンバー。4曲目の〈Smacks Of Eurhoric Hysteria〉ではギター音が印象的で、後半のシンセサイザーとの演奏バトルが良い。5曲目の〈Unorthodox Behaviour〉は小さい音量で暗い不気味な音を聞かせる。6曲目の〈Running Of Three〉は弾けるようなリズムが気持ちよく迫力満点。7曲目の〈Touch Wood〉ではアコースティックなサウンドで異色なナンバー。

▲UP

Moroccan Roll(モロッカン・ロール)(1977) ☆☆

Moroccan Roll(モロッカン・ロール) 1.Sun In The Night
2.Why Should I Lend You Mine (When You've Broken You)
3.Maybe I'll Lend You Mine After All
4.Hate Zone
5.Collapsar
6.Disco Suicide
7.Orbits
8.Malaga Virgen
9.Macrocosm

Percy Jones (Bass)
John Goodsall (Guitars)
Robin Lumley (Keyboards)
Phil Collins (Drums)
Morris Pert (Percussion)
Kenwood Dennard (Drums)
 パーカッションにモーリス・パートを迎え5人編成で作成。1曲目を除いて技巧的ジャズロック。
 1曲目の〈Sun In The Night〉はフィル・コリンズのサンスクリット語ボーカル入りのオリエント風ポップス。ゆったりとした雰囲気で他の楽曲とは全く異なる。2曲目の〈Why Should I Lend You Mine〉は繊細でミステリアス。後半はスローテンポに変化する。3曲目の〈Maybe I'll Lend You Mine After All〉はピアノがフィーチャーされた静かでメロウなナンバー。4曲目の〈Hate Zone〉の冒頭はドラム・ソロで途中のギター・ソロなどパワフルな楽曲。5曲目の〈Collapsar〉は小曲。6曲目の〈Disco Suicide〉は緊張感のあるスピーディなサウンドから始まり、テクニカルなジャズ、そしてスローなパートなど展開する。7曲目の〈Orbits〉は小曲。8曲目の〈Malaga Virgen〉はテンポが早く奇妙な音が面白い。後半は静寂な雰囲気に変化するジョーンズの超絶プレイが披露されるテクニカルなジャズロックのナンバー。9曲目の〈Macrocosm〉は早弾きギターが炸裂するハード・フュージョン。後半は様々な音が混じるプログレ風の仕上がり。後半のラムレイとのかけあいは心地よい。

▲UP

Livestock (ライブストック) (1977) ☆☆

Livestock 1.Nightmare Patrol
2.Ish
3.Euthanasia Waltz
4.Isis Mourning (part 1)
5.Isis Mourning (part 2)
6.Malaga Virgen

Percy Jones (Bass)
John Goodsall (Guitars)
Robin Lumley (Keyboards)
Phil Collins (Drums)
Morris Pert (Percussion)
Kenwood Dennard (Drums)
 屈指の名ライヴ・アルバム。この作品ではフィル・コリンズとケンウッド・デナルドのふたりがドラムを叩いている。5曲中3曲がスタジオ・アルバム未収録作品。
 1曲目の〈Nightmare Patroll〉はフェード・インから始まる神秘的な雰囲気。演奏テクは素晴らしい。2曲目の〈Ish〉は緊張感の続くナンバー。3曲目の〈Euthanasia Waltz〉はパワフルな楽曲。4曲目の〈Isis Mourning (part 1)〉はゆったりとした雰囲気。5曲目の〈〉はスローテンポ。6曲目の〈Malaga Virgen〉はアップテンポで激しい前半、奇妙な雰囲気の後半、超絶技巧と陰影に富んだサウンドが心地よい。

▲UP

Masques (マスク)(1978) ☆☆☆

Masques 1.The Poke(ザ・ポウク)
2.Masques(マスクス)
3.Black Moon(ブラック・ムーン)
4.Deadly Nightshade(デッドリー・ナイトシェイド)
5.Earth Dance(アース・ダンス)
6.Access To Data(アクセス・トゥ・デイタ)
7.The Ghost Of Mayfield Lodge(ザ・ゴースト・オブ・メイフィールド・ロッジ)

Percy Jones (Bass)
John Goodsall (Guitars)
Peter Robinson (Keyboards)
Chuck Burgi (Drums)
Morris Pert (Percussion)
 コリンズの替わりにチャック・バーギが加入、またキーボードのラムレイがプロデュースに回った為、ピーターロビンソンを新たに迎え発表された作品。フィージョン風に仕上がり、比較的聞きやすくなっている。
 1曲目の〈The Poke〉は始まりが格好良く、テンポが気持ちよい比較的分かり易い楽曲。2曲目の〈Masques〉は静かにピアノから挿入される。3曲目の〈Black Moon〉ではキーボードがきらめくようなサウンドを聞かせる。4曲目の〈Deadly Nightshade〉は幻想的なイントロから始まり、ヘヴィー的要素やブルース風もありで複雑に変化する構成で、聴き応えあるナンバー。5曲目の〈Earth Dance〉のイントロも幻想的な挿入で、パーカッション音から場面が変化する。6曲目の〈Access To Data〉、7曲目の〈The Ghost Of Mayfield Lodge〉はポップ的でフィージョン風な仕上がり。

▲UP

Product(プロダクト)(1979) ☆☆

Product 1.Don't Make Waves
2.Dance of the Illegal Aliens
3.Soho
4.Not Good Enough - See Me!
5.Algon (where an ordinary cup of drinking chocolate costs £8.000.000.000)
6.Rhesus Perplexus
7.Wal to Wal
8.… And So To F …
9.April

Mike Clarke (Drums)
Phil Collins (Drums, Percussion, Vocals)
John Goodsall (Guitars, Vocals)
John Giblim (Bass)
Robin Lumley (Keyboards, Gunfire, Chamsaw)
Morris Pert (Percussion)
Peter Robinson (Keyboards, Gunfire, Vocals)
Percy Jones (Basses)
 フィル・コリンズがバンドに復帰したが多忙なために、コリンズが率いるチームがポップ的なフィージョン・サウンド路線で制作し、マイク・クラークがドラムを叩くチームがテクニカル・ジャズロック路線で制作するという、ふたつのバンドの存在するスタイルになっている。ジョン・グッドソールだけが全楽曲に参加している。
 1曲目の〈Don't Make Waves〉と3曲目の〈Soho〉はめずらしくフィル・コリンズがヴォーカルを担当しているポップな作品。4曲目の〈Not Good Enough - See Me!〉はジョーンズのベースがフィーチャーされているファンキーな楽曲。ベースとエレピの応酬も心地よい。5曲目の〈Alagon〉はシンセサイザーがフィーチュアされたスピード感溢れるジャズロック・ナンバー。テンポのメリハリが素晴らしい。8曲目の〈… And So To F …〉は変拍子でスピーディなサウンドの楽曲。グッドソールのギターが爽快に響き、とても気持ちよいナンバー。9曲目の〈April〉は鳥のさえずりが響く静かなナンバー。

▲UP

Do They Hurt?(ドゥ・ゼイ・ハート)(1980) ☆☆

Do They Hurt? 1.Noddy Goes To Sweden(ノッディ・ゴーズ・トゥ・スウェーデン)
2.Voidarama(ボイダラマ)
3.Act of Will(アクト・オブ・ウィル)
4.Fragile!(フラジャイル!)
5.Cambodia(カンボジア)
6.Triumphant Limp(トライアンファント・リンプ)
7.D. M. Z.

John Goodsall (Guitars , Vocal)
Percy Jones (Bass, Vocal)
John Giblin (Bass)
Robin Lumley (Keyboards)
Peter Robinson (Keyboards , synth)
Phil Collins (Drums)
Michael Clarke (Drums)
Morris Pert (Percussion)
 前作《Product》と同様に、フィル・コリンズ、ジョン・ギブリン、ロビン・ラムリーのコマーシャル派とパーシー・ジョーンズ、ピーター・ロビンソン、マイケル・クラーク、モーリス・パートのシリアス派の2つのユニットによる録音。全体的に統一感があり、暗さだけでなく、明か抜けた部分も鮮やかに彩る作品。
 1曲目の〈Noddy Goes To Sweden〉はベースとパーカッションが絡み合うユニークな作品。2曲目の〈Voidarama〉は変調子の構成でフィージョン風な仕上がりで好きだ。4曲目の〈Fragile!〉では複雑な構成で虚脱感を漂わすサウンドを聞かせる。5曲目の〈Cambodia〉はブリティッシュ・トラッドなギター音が印象的な楽曲。6曲目の〈Triumphant Limp〉では静と動のコントラストが見事で独創的な音の空間を創り出す。リリース後、バンドは事実上活動停止する。

▲UP

The Plot Thins A History Of Brad X (1992) ☆

The Plot Thins A History Of Brad X 1.Nuclear Burn
2.Born Ugly
3.Why Should I Lend You Mine?
4.Disco Suicide
5.Malaga Virgin
6.Isis Mourning (Part I)
7.The Poke
8.Dance Of The Illegal Aliens
9.Algon
10.Triumphant Limp

John Goodsall (Guitars , Vocal)
Percy Jones (Bass, Vocal)
John Giblin (Bass)
Robin Lumley (Keyboards)
Peter Robinson (Keyboards , synth)
Phil Collins (Drums)
Michael Clarke (Drums)
Morris Pert (Percussion)
  1stから6thまでの10曲を抜粋したベスト盤で選曲も良い。5曲目の〈Malaga Virgin〉はライブ・バージョン。9曲目の〈Algon〉は未発売ライヴとなっている。

▲UP

X Communication(Xコミュニケーション)(1992) ☆☆

Xcommunication 1.Xanax Taxi (Goodsall)
2.Liquid Time (Goodsall)
3.Kluzinski Period (Jones)
4.Healing Dream (Goodsall)
5.Mental Floss (Goodsall)
6.Strangeness (Jones)
7.A Duck Exploding (Goodsall/Jones)
8.Message To You (Goodsall)
9.Church Of Hype (Jones)
10.Kluzinski Reprise (Goodsall/Jones)
11.Zero Db (Katz)

John Goodsall (Guitars , MIDI-Guitar)
Percy Jones (Bass, Fretless)
Frank Katz (Drums)
 79年にニューヨークへ拠点を移して活動をしていたパーシー・ジョーンズは90年にフランク・カッツ (b)、マーク・ワグノン(vib)、ヴァン・マナカス(g)のメンバーで〔トンネルズ〕を結成。一方、ロサンゼルスを拠点に活動していたジョン・グッドソールは精力的なスタジオ・セッション活動の後、87年に〔ファイアー・マーチャンツ〕を結成。そして、1992年に突然〔ブランドX〕を復活させた。この2人と〔トンネルズ〕からの参加であるフランク・カッツ(d)の3人編成で作られたこの作品は、ジャズ・ロックを基調としながらも、アコースティックやメタルなど様々なサウンドが混ざっている。キーボードの音は、MIDI ギターによる。発表後は、再び活動休止状態になってしまう。
1曲目の〈Xanax Taxi〉、2曲目の〈Liquid Time〉は昔のままの〔BRAND X〕サウンドを聴かせてくれる。3曲目の〈Kluzinski Period〉ではMIDI ギターがフィーチャーされている。4曲目の〈Healing Dream〉ではアコースティック・ギターが印象的なシンプルなナンバー。5曲目の〈Mental Floss〉はファンキー的雰囲気。6曲目の〈Strangeness〉は緊張感のある少し奇怪な感じ。7曲目の〈A Duck Exploding〉は途中で曲調が変化する。8曲目の〈Message To You〉は30秒足らずの小曲。9曲目の〈Church Of Hype〉はテンポが単調であるが、ベースやギターが唸るメタル的要素のある楽曲。10曲目の〈Kluzinski Reprise〉では緊張感のあるパワフルなサウンドが心地よい。MIDI キーボードとフルートが印象的。11曲目の〈Zero Db〉はフランク・カッツのドラムソロ。

▲UP

Manifest Destiny (マニフェスト・デスティニー) (1997) ☆☆

Manifest Destiny 1.True to the Clik (トゥルー・トゥ・ザ・クリック)
2.Stellerator (ステラレイター)
3.Virus (ヴァイラス)
4.XXL
5.The Worst Man (ザ・ワースト・マン)
6.Manifest Destiny(マニフェスト・デスティニー)
7.Five Drops (ファイヴ・ドロップス)
8.Drum Ddu (ドラム・デュー)
9.Operation Hearts and Minds (オペレーション・ハーツ・アンド・マインズ)
10.Mr. Bubble Goes to Hollywood (マイ・バブル・ゴーズ・トゥ・ハリウッド)

John Goodsall (Guitars , MIDI-Guitar)
Percy Jones (Bass, Fretless)
Frank Katz (Drums)
Mark Wagnon (MIDI vibes)
 活動再開してからの5年ぶりの第2弾作品。マーク・ワグノン(Vib)を加えた編成でより強力なサウンドで甦った。
1曲目の〈True to the Clik〉はヘヴィーでパワフルで圧倒される。2曲目の〈Stellerator〉は変調子で彼ららしいサウンド。3曲目の〈Virus〉は奇妙な雰囲気の楽曲。4曲目の〈XXL〉は不思議なイントロから始まり ハードなビートのきいたサウンド。5曲目の〈The Worst Man〉は力強いナンバー。6曲目の〈Manifest Destiny〉はアコースティックが印象的で不気味な雰囲気。7曲目の〈Five Drops〉は静かな楽曲で透き通ったサウンドを聴かせる。8曲目の〈Drum Ddu〉は早いテンポのナンバー。9曲目の〈Operation Hearts and Minds〉はハードな作品。10曲目の〈Mr. Bubble Goes to Hollywood〉はドラムがフィーチャーされた緊張感ある楽曲。

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Timeline(タイムライン)(1999) ☆☆

Timeline 【Disc 1】
1.Disco Suicide
2.Nightmare Patrol
3.Why Should I Lend You Mine (When You've Broken Yours Already)
4.Access to Data
5.Nuclear Burn
6.Euthanasia Waltz
7.Malaga Virgen
8.Deadly Nightshade
【Disc 2】
1.Introduction
2.Duck Exploding
3.Guitar Concerto
4.Thalidomide Squid
5.Strangeness
6.Nuclear Burn/Cambodia
7.Drum Solo
8.Church of Hype
9.Healing Dream
10.Macrocosm

【Disc 1】
Percy Jones (Bass)
John Goodsall (Guitars)
Robin Lumley (Keyboards)
Morris Pert (Percussion)
Kenwood Dennard (Drums)
【Disc 2】
Percy Jones (Bass)
John Goodsall (Guitars)
Frank Katz (Drums)
 70年代と90年代を収めた2枚組ライブ盤。Disk1は1977年11月16日、シカゴでの録音されたもの。1曲目の〈Disco Suicide〉は《Moroccan Roll』からの印象的なナンバーで、ステージでは定番の代表曲。2曲目の〈Nightmare Patrol〉は《Livestock》のみに収録されていてツアーで生まれた曲で、ソロが細かくちりばめられている。4曲目の〈Access to Data〉は当時未発表の《Masques》からのナンバーで、ギターの凄まじいサウンドが印象的。5曲目の〈Nuclear Burn〉は《Unorthodox Behaviour》からで、モーリス・パートのパーカッションがフィーチァーされ、デナードとのバトルが良い。7曲目の〈Malaga Virgen〉は《Moroccan Roll》に収められている彼らの名曲。8曲目の〈Deadly Nightshade〉は《Masques》からのナンバーで、複雑な構成で壮大にサウンドが展開される。9曲目の〈Why Should I Lend You Mine II〉は日本盤のボーナストラック。<BR>
 Disk2は1993年6月21日ニューヨークでの録音。《X Communication》リリースして復活後のライブ。音質が若干落ちる部分もあるがいずれにしても新旧演が堪能出来る。2曲目の〈Duck Exploding〉は《X Communication》からで、半ばで「帰れソレントへ」をモチーフにしたギター・ソロが面白い。3曲目の〈Guitar Concerto〉ではグッドソールのMIDIギターが興味深い。5曲目の〈Strangeness〉ではジョーンズのベース・ソロがフィーチァーされている。6曲目の〈Nuclear Burn/Cambodia〉では懐かしいフレーズが次々と繰り出される。10曲目の〈Macrocosm〉で感動のラストを迎える。

▲UP

Live At The Bottom Line NYC / Trilogy III (2003) ☆

Manifest Destiny 1.Algon
2.Dance Of The Illegal Aliens
3.Don't Make Waves
4.Malaga Virgin
5.And So to

Mike Clarke (Drums)
Phil Collins (Drums, Percussion, Vocals)
John Goodsall (Guitars, Vocals)
John Giblim (Bass)
Robin Lumley (Keyboards, Gunfire, Chamsaw)
Morris Pert (Percussion)
Peter Robinson (Keyboards, Gunfire, Vocals)
Percy Jones (Basses)
 1979年9月27日に行われたニューヨークのThe Bottom Lineでのライブ盤。
 2曲目の〈Dance Of The Illegal Aliens〉は静と動のバランスのとれて心地よい。3曲目の〈Don't Make Waves〉はヴォーカル入りの楽曲。4曲目の〈Malaga Virgin〉は緊張感のあるサウンド。5曲目の〈And So to 〉は繊細な雰囲気のヴォーカル入りのナンバー。次第に激しくなり盛り上がって終える。

▲UP

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