Phil Miller (Guitars)
Pip Pyle (Drums, Percussion)
Richard Sinclair (bass, vocals, guitar (7))
Dave Stewart (Organ, Electric piano tone generator)
Mont Campbell (French horn)
Lindsay Cooper (Oboe, Bassoon)
Barbara Gaskin (Backing Vocals)
Jimmy Hastings (Flute, Soprano & Tenor Saxophones)
Tim Hodgkinson (Clarinet)
Amanda Parsons (Backing Vocals)
Ann Rosenthal (Backing Vocals) |
 |
ハットフィールド&ザ・ノースの2枚目にして最後の作品。そしてカンタベリーミュージックの最高傑作として評価されているアルバムでもある。
1曲目の〈Share It〉はシンクレアののどか感じのヴォーカルが印象的。2曲目の〈Lounging There Trying〉はギターを大きくフィーチュアした甘味なナンバー。3曲目の〈(Big) John Wayne Socks Psychology on the Jaw〉〜4曲目の〈Chaos at the Greasy Spoon〉〜5曲目の〈The Yes No Interlude〉は、メドレーで、スピーディーなジャズ・ロックのナンバー。切れの良い緊張感のある演奏とが心地よい。6曲目の〈Fitter Stoke has a Bath〉はシンクレアのヴォーカルがフィーチャーされたメロディアスなバラードから始まり、後半は曲調が変化し、ハードが雰囲気から奇怪な幻想的な音の世界へと移る。7曲目の〈Didn't Matter Anyway〉はフルートとヴォーカルが印象的な美しいサウンドの楽曲。8曲目の〈Underdub〉はエレクトリック・ピアノがフィーチャーされたインストゥルメンタル。9曲目の〈Mumps〉は20分もある大作。繊細な演奏から始まり、途中からファズ・ギターがフィーチャーされた躍動的なサウンドへと変化する。女性コーラスが幻想感をかもりだし、ファズ・オルガンによって徐々に激しさが増してくる。半ばでシンクレアのヴォーカルで牧歌的な雰囲気になる。次はサックスのフィーチャーでジャズ風に変化し、フルートによって不気味なサウンドに続く。ラストはダイナミックに余韻を残しつつ終える素晴らしい作品。 |