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ハットフィールド&ザ・ノースの前身は、1960年半ばにフィル・ミラー(B)とスティーヴ・ミラー(P)の兄弟と、彼らの幼なじみだったビプ・パイル(Dr)を中心に結成された〔Delivery デリヴァリー〕。ジャズ風のR&Bを演奏していた。女性歌手のキャロル・グラムスとサックス奏者のロル・コックスヒルを迎え1970年に《フールズ・ミーティング》を発表する。
その後、スティーヴはデイヴ・シンクレア脱退後の〔Caravan〕に、フィルはソフト・マシーン脱退後にロバート・ワイアットが結成した〔Matching Mole〕に、ピプはフランスに渡って〔Gong〕に参加する。スティーヴとリチャード・シンクレア(B,Vo)が〔Matching Mole〕を脱退したのを機に、ピプとフィルも合流、1972年の〔Delivery〕に再結成する。
スティーヴが演奏上の行き違いが生じてバンドを脱退。代わって〔Caravan〕からデイヴ・シンクレア(key)が加わる。そして72年10月より正式にマイク・パトゥが考案したバンド名〔Hatfield and the North〕でスタートする。しかし、デイヴ・シンクレアは数回のギグに参加しただけで、73年1月に脱退。代わりに元〔Egg〕のデイヴ・スチュアート(Key)が加入する。1974年に《Hatfield And The North(ハットフィールド&ザ・ノース)》、75年に《The Rotters' Club(ザ・ロッターズ・クラブ)》の素晴らしい2枚のアルバムを発表し解散する。
1990年3月に一時だけ再結成される。オリジナル・メンバーのリチャード・シンクレア、ビプ・パイル、フィル・ミラーにソフィア・ドミニカ(Key)を加えライヴを行い、1993年に《Live 1990》としてリリースされる。 |
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