殉死
○出版社/文春文庫 ○1989年9月
○時代/明治時代
○目次
T 要塞/U 腹を切ること
戦前は神様のような存在だった乃木将軍は、無能ゆえ日露戦争で多くの部下を死なせたが、数々の栄職をもって晩年を飾られた。明治天皇に殉死した乃木希典の人間性を解明した問題作。
ここに付箋・・・
■乃木希典は土地にくわしいとの推測で旅順の任についた
■乃木の最初の不運は旅順軽視論者を参謀長と副参謀長にしたこと
■国内線の慣習である降伏の勧告したことがロシアの士気と団結を高めた
■全権が児玉に移ることで旅順攻撃が一変する
■児玉の指揮でロシアは旅順艦隊を五日間で失った
■乃木日本武士の典型として世界を駆けめぐった
■寝ているときでさえ軍用のズボンを脱がない極端な自律生活に入った
■希典は明治帝にとって誠実の提供者
■夫人・静子に自殺を迫り、すぐに遂げてしまった