|
<本文から> 「故人もそのへんの空で、きょうご会葬くださったみなさま方のお一人おひとりのお姿をみながら、ニコニコ微笑んでいることでございましょう。そして、安心して空を昇っていくことと思います」
としめくくる。葬式にしても、
「通り一遍」
ではなく、やはり、
「死んだ個人にまつわるなにか」
を話し、そのことが、
「死者が生きていれば、必ずよろこんだろう」
という思いを込めて話すことが大事なのだ。これもまた、
「死んだ者の立場に立って話す」
ということだが、葬式のあいさつのコツのひとつだと思う。
ほかにもいろいろな場合におけるスピーチが考えられるが、要は、
・そのときにおかれた自分の立場をはっきりつかむ。
・それは、その催し・会議・集まりなどの目的が何であるかをはっきりと知り、その催しなどに対して何を言えば、いちばん適切なのかを事前にしっかりつかむ。
・できれば、「ウケる」ことを念頭におく。
・それは「内容(どんなこと)」を「話法(どういうふうに話すか)」の二本柱で、話をすすめる。
ということが大切なのではなかろうか。 |
|