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<本文から> 個人であれ組織であれ、訪れた危機を克服したり管理するためには、
・情報を集める。
・集めた情報を分析する。
・分析した情報の中に潜んでいる問題点を取り出す。
・問題点について考え、解決のための選択肢を設定する。
・選択肢の中からひとつを選び出す。
・それを実行する。
つぎのような資質が必要だ。
・判定(評価)する。
・結果があまりよくない場合には、選択肢を改める(修正)。
である。
幕末から明治維新にかけて東北諸藩は、このプロセスを必死になってたどった。しかし何といっても一番大事なのは、
「クールな情報の分析・判断」
である。これを誤ると、その後の選択肢の設定も行動も俗にいう、
「最初のポタンのかけ違え」
になってしまう。そしてこの情報の冷静な判断を妨げるのは、
「固定観念や先入観」
だ。この本に書いた南部藩の家老楯山佐渡、天童藩の家老士口四大八、仙台藩のゲリラ隊”カラス組”隊長細谷十太夫たちは、いずれも結果からいえは、
「先入観や固定観念があったために、情報の冷静な分析を誤った」
といっていい。
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