童門冬二著書
ここに付箋ここに付箋・・・
          大江戸豪商伝

■あえて粒揃いの良いみかんを高値の日に安く売り評判がたつ

<本文から>
かれの教育法は、こういうように自分の身近に起った事柄をも必ず学業の素材にした。一緒に旅をすることで、平洲の人柄を弟子に伝え、また弟子の人柄をよく認識しょうとした。平洲は、
「真の学問は、師と弟子がお互いに人間として知り合うことによってさらに進む。講義だけでは駄目だ。一番効果があるのは、やはり対話だ」
 と考えていた。そのためには、とにもかくにもフェイス・ツウ・フェイスあるいはスキンシップで、お互いに接触する時間を多く持つことが必要だ。

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