Phil Collins (Voices, Drums, Cymbals, Percussion.)
Steve Hackett (Electric Guitars. Nylon Classical, 12 String, Kalimba, Auto-harp.)
Michael Rutherford (Basses, 4, 6 and 8 String. Electric and 12 string Acoustic guitars. Bass pedals.)
Tony Banks (Steinway Grand Piano. ARP 2600 and Pro-Soloist Synthesizers.
Hammond Organ,Mellotron,Roland String Synthesiser, Fender Rhodes Piano.) |
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1977年に発表されたプログレの大作が勢揃いしている作品。シンセをフルに活用した澄み渡ったサウンド、フィル・コリンズの歌声、幻想的なメロディ、どの曲を聴いてもワクワクする。
1曲名の〈Eleventh Earl of Mar〉は、幻想的なシンセのイントロ。躍動感あるリズムが心地よい。中間部のアコースティックで叙情的サウンドから再び躍動感あるサウンドへと変化する、ジェネシスならではの魅力たっぷりの曲。2曲目の〈One for the Vine〉の前半はロマンティックで静かなサウンド、中間部は繊細で幻想的なサウンド、後半ではエネルギッシュなサウンドへと壮大に展開する素晴らしい楽曲。3曲目の〈Your Own Special Way〉はアコースティックが印象的なスローなナンバー。シングル・カットされた。4曲目の〈Wot Gorilla?〉はスピード感溢れるシンセが天を突いて気持ちよいインストルメンタル。5曲目の〈All in a Mouses's Night〉はイントロと後半部分のシンフォニックなシンセが魅力的。中間部の6/8拍子のリズムが軽快さを与える。6曲目の〈Blood on the Rooftops〉はハケットのクラシック・ギターがフィーチャーされたシックなナンバー。7曲目の〈'Unquiet Slumbers for the Sleepers...〉からの3曲は組曲構成で私が一番好きな曲。ぞくぞくするシンセの神秘なサウンドから、8曲目の〈...In that Quiet Earth'〉ではパワーあるドラマとシンセに新世界に飛び出したような幻想的な展開になる。そして9曲目の〈Afterglow〉で緊張感から解き放たれ、優美なバラードで感傷的な世界が終える。フィナーレの歌声を聞き終わると余韻がいつまでも続いてしまう。
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