Daevid Allen (Guitar, vocal)
Steve Hillage (Guitar)
Tim Blake (Synthesizer, Keyboards)
Mireille Bauer (Percussion)
Benoit Moerlen (Percussion)
Mike Howlett (Bass, vocals)
Pierre Moerlen (Percussion, Drums)
Didier Malherbe (Synthesizer, Flute, Sax, Vocals, Wind instruments)
Gilli Smyth (Special effects, Vocals, Voices, Poetry) |
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1974年に発表された作品。「ラジオ・ノーム物語」3作目でゴングの最高傑作。英雄ゼロの物語の最終章が描かれている。
ゴング惑星から地球に送ら込まれた英雄ゼロ。魔女ヨニに魔法をかけられるが地球に戻ることができる。本作品では、ゼロが理想郷建設のヴィジョンに燃えるところから始まる。そして神殿の中で予言を思い出しエヴリウェア島へと出発する。しかし目的や理想がズレていることに気づき、何処へともなく去っていくところで終わる。ユーモラスな小曲、四方へトリップするヴォーカル、奇妙に変化するリズム、瞑想的で不可解なサウンドが満載。ゴング惑星という不可解な世界へ旅立てることは間違いない。
1曲目の〈Thought For Naught〉はゼロの物語の幕開けを告げる。2曲目の〈A P.H.P.'s Advice〉はユーモラスな小曲。ちなみにP.H.Pはポット頭の妖精の略。3曲目の〈Magick Mother Invocation〉はヴォーカルが伸ばす低音から導入され、幻想的で不可解な世界を想わせるナンバー。4曲目の〈Master Builder〉は前半の盛り上がりを示す部分で、「ダイ・ダオ」と繰り返す言葉のリフレインから始まり、ギター、ドラム、パーカッションがパワフルに不気味に鳴り響くサイケな楽曲。5曲目の〈A Sprinkling Of Clouds〉はシンセのシーケンスの絡み合いからが重層に広がり不可思議空間を思わせるインストルメンタル・ナンバー。6曲目の〈Perfect Mystery〉は雰囲気が一転して変化し再びユーモラスなヴァーカル小曲。7曲目の〈The Isle Of Everywhere〉はジリのエフェクト・ヴォイスが印象的な曲でシンセとサックスとドラムとが混じり合うジャズ・ロック・ナンバー。8曲目の〈You Never Blow Yr Trip Forever〉はゴングの魅力を見事に表現している作品で、四方へトリップするヴォーカル、奇妙に変化するリズム、瞑想的なサウンドが満載のナンバー。
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