Boston
TOP HISTORY MEMBER MUSIC
-INDEX-

HISTORY
Boston Don't Look Third Stage Walk On Greatest Hits Corporate America Boston Don't Look Third Stage Walk On Greatest Hits Corporate America

 アメリカのロック・バンドのBoston(ボストン)の中心メンバーのトム・ショルツはオハイオ州の出身。7歳からピアノを覚え、マサチューセッツ工科大学在学中にギターをはじめる。大学卒業後はポラロイド社に就職しプロダクト・エンジニアとなった。仕事の合間に、自宅アパートに多重録音可能なスタジオを作る。そこで作り上げたデモ・テープがCBSレコードに認められ、デビューとなる。このデモ・テープの完成度は非常に高く、「現存するあらゆる(ロック・ミュージック)作品の中で、最も素晴らしい作品である」と評価したと言われる。
 アルバムの制作はショルツのデモ・テープを忠実に再現することになった。ブラッド・デルプのボーカル以外はほとんど全ての楽器をショルツ自身が演奏しており、バンドのメンバーはデビューにあたってライブ活動を行なうためにオーディションして集めた。メンバーはトムショルツ(g)、ブラッド・デルプ(v)、バリー・グドロー(g)、フラン・シーハン(b)、ジョン"シブ"ハッシャン(dr)。
 再録音では、ショルツ一人が膨大な時間と労力を費やしたミックス作業となった。ジャケットのクレジットには「No Synthesizers Used(シンセサイザー使用せず)」「No Computers Used(コンピュータ使用せず)」と表記された。
 1976年、デビュー・アルバム《Boston(幻想飛行)》を発表し、シングル・カットされた〈More Than A Feeling(宇宙の彼方へ)〉と共に大ヒットした。アルバムは全米3位を獲得し、同年だけで100万枚を売り上げ、2003年までに通算1700万枚のセールスを記録した歴史的作品となった。
 78年、ツアーの合間を縫って制作された2nd《Don't Look》も全米1位の大ヒット。本作も体裁上はバンドの形を取っているが、実際にはショルツの指示通りプレイされているシュルツの作品といってよい。そして、次作の発表が待ち望まれたが、レコーディング作業はなかなか進まず、ついにはCBSレコードに契約不履行で訴えられ、〔Boston〕は活動を一時停止する。この間にメンバーの脱退などがあり、そのテイクだけを新メンバーで録り直したり、オーヴァー・ダビングを行っているうちに時間が過ぎてしまったという事のようだ。オリジナル・メンバーはショルツとデルプだけになってしまった。
 86年、法廷闘争が決着しMCAレコードへ移籍して、3rd『Third Stage』を発表。シングル・カットされた〈Amanda〉が全米1位を獲得し、アルバムも2作連続で1位を記録し、1.600万枚を売り、8年のブランクをモノともしない素晴らしい作品。このサード・アルバム時点でのメンバーにはショルツとデルプの他、ファースト・アルバムにもゲスト参加していたジム・マスデア(dr)とギャリー・ピール(g)が新たに加わった。しかしリリース後にデルプも脱退し、実質トム・ショルツのソロとなった。
 94年に《Walk On》をリリース。メンバーはギャリー・ピールの他はすべて入れ代わり、ダグ・ハフマン(ds)、デヴィッド・サイクス(vo,g)、フラン・コスモ(vo)、トミー・ファンダバーク(vo)が新たに加入した。シングル〈アイ・ニード・ユア・ラヴ〉と共にこの4th.アルバムもベストセラーにはなった。2002年には《Corporate America》をリリース。全てのアルバムに「No Computers」とクレジットが入っている

Boston Don't Look Third Stage Walk On Greatest Hits Corporate America Boston Don't Look Third Stage Walk On Greatest Hits Corporate America

TOP HISTORY MEMBER MUSIC
-INDEX-