Adiemus
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Song Of Sanctuary(聖なる海の歌声)(1995) ☆☆☆

Song Of Sanctuary 1.Adiemus (聖なる海の歌声)
2.Tintinnabulum (希望の鐘)
3.Cantus Inaequalis (誕生)
4.Cantus Insolitus (孤独)
5.In Caelum Fero (天空へ)
6.Cantus Iteratus (輪唱歌)
7.Amate Adea (鎮魂歌)
8.Kayama (大地)
9.Hymn (静寂)
10.Adiemus[Full Version] (聖なる海の歌声[フルバージョン])

London Philharmonic Orchestra
Miriam Stockley (Vocals)
Mary Carewe (Additional Vocals)
Pamela Thorby (Recorder)
Mike Ratledge (Programmed Percussion)
 デルタ航空のコマーシャルに音楽から発展して作成されたファースト・アルバム。発売後1年足らずでクラシック音楽としては驚きの100万枚を突破し、一躍有名となる。空をイメージして作ったにもかかわらず、国内版では海のジャケットになっている。彼らのサウンドが海を想わせるように豊かな音楽の世界を創造するからであろうか。
 1曲目の〈Adiemus (聖なる海の歌声)〉は彼らの代表曲。クラッシク的要素やケルト的要素・部族的要素が見事に融合された名曲。2曲目の〈Tintinnabulum(希望の鐘)〉は教会の鐘の音と共に始まる前半の部分が哀愁漂い癒される。4曲目の〈Cantus Insolitus (孤独)〉はミリアム・ストックリーの低音が魅力的にフィーチャーされた楽曲。5曲目の〈In Caelum Fero (天空へ)〉は一転して明るいナンバーで大空へ飛び立つ光景が目に浮かぶ。7曲目の〈Amate Adea (鎮魂歌)〉は邦題通りに寂しい曲で、悲しみが内面に向かっていくような感じがする。8曲目の〈Kayama (大地)〉はシングル・カットもされた力強い楽曲。日本のテレビでのドキュメンタリーのバック・ミュージックなどで使われている。9曲目の〈Hymn (静寂)〉は1番好きなナンバー。ミリアム・ストックリーの歌声が大海の中を美しく漂う感じで、心が癒される。
 この作品発表後、マイク・ラトリッジはCD-ROMの制作に没頭するためにアディエマスを離れる。

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AdiemusII Canta Mundi(アディエマスU〜蒼い地球の歌声)(1997)☆☆☆

AdiemusII Canta Mundi 1.Cantus-"Song of Tears" (涙の歌)
2.Chorale I [za ma ba] (合唱曲I)
3.Cantus-"Song of the Spirit" (魂の歌)
4.Chorale II [roosh ka ma] (合唱曲II)
5.Cantus-"Song of the Trinity" (三位一体の歌)
6.Chorale III [vocalise] (合唱曲III)
7.Cantus-"Song of the Odyssey" (オデュッセイアの歌)
8.Chorale IV [alame oo ya] (合唱曲IV)
9.Cantus-"Song of the Plains" (大平原の歌)
10.Chorale V [alama ivi] (合唱曲V)
11.Cantus-"Song of Invocation" (祈りの歌)
12.Chorale VI [sol-fah] (合唱曲VI)/Cantus-"Song of Aeolus" (風の神の歌)
13.Chorale VII [a ma ka ma] (合唱曲VII)
14.Hymn (静寂)

London Philharmonic Orchestra
Karl Jenkins (Conductor)
Miriam Stockley (Vocals)
Mary Carewe (Additional Vocals in Choruses)
Pamela Thorby (Recorders and Gemshorn)
Christopher Warren-Green (Solo Violin)
Jody Barratt-Jenkins (Electro-acoustic Percussion)
 前作の発展形で民族音楽的要素がクラッシックのテクニックと融合が見事な作品。7つの楽章に分かれている。各々に民族楽器のパートがフィーチュアされていて、特に打楽器のバリエーションの幅を広げている。その間に短い"Chorale(合唱曲の意)"が挟み込まれているクラシカル・クロスオーバー・チャートの1位に上昇し、UKポップチャートで15位に。
 1曲目の〈Cantus-"Song of Tears"(涙の歌)〉は全体的に静寂さが漂い、心が落ち着く。3曲目の〈Cantus-"Song of the Spirit"(魂の歌)〉はシンフォニックな要素が強く表われて楽曲で躍動感あるナンバー。5曲目の〈Cantus-"Song of the Trinity"(三位一体の歌)〉はアフリカ民族的な手法を上手に取り入れている楽曲。9曲目の〈Cantus-"Song of the Plains"(大平原の歌)〉は邦題のように、広がる平原がどこまでも続く疾走感が溢れる作品で好きだ。アディエマスの中で一番長い楽曲。11曲目の〈Cantus-"Song of Invocation" (祈りの歌)〉は壮大な構成。〈Chorale VI〉がソロ形式から輪唱形式と変わり、次に〈Song of Aeolus〉へと移る。再び〈Chorale VI〉が前よりも速いテンポで輪唱され、最後を再び〈Song of Aeolus〉で締めくくる複雑な展開が魅力的。

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Dance Of Time(アディエマスV〜永遠の舞踏会)(1998) ☆☆

Dance Of Time 1.Corrente[Courante](クーラント)
2.Un Bolero Azul[Blue Bolero](ブルー・ボレロ)
3.La La La Koora[Landler](ラ・ラ・ラ・クーラ)
4.Dawn Dancing(夜明けの舞)
5.Kaya Kakoya[Rumba](カヤ・カクーヤ)
6.Intrada & Pavan(イントラーダ&パヴァーヌ)
7.Minuet(メヌエット)
8.Rain Dance(レイン・ダンス)
9.African Tango(アフリカン・タンゴ)
10.Zarabanda[Saraband](サラバンド)
11.Ein Wiener Walzer[A Viennese Waltz](ウィーン・ワルツ)
12.Hymn to the Dance(聖なる舞踏)
13.Dos A Dos[Square Dance](ドス・ア・ドス)
14.Tango(タンゴ)

London Philharmonic Orchestra
Karl Jenkins (Conductor)
Adiemus Singers
Miriam Stockley (Lead Vocals)
Pamela Thorby (Recorders and Gemshorn)
Jody Jenkins (Electro-acoustic Percussion)
 地球への讃歌と哀歌をダンスという観点で表現した作品。タンゴ、ルンバ、ボレロ、メヌエット、ボレロ、アフリカ民族音楽など各曲に異なる伝統的なダンス音楽の要素を取り入れている。また、今回からAdiemus Singersが参加する。これは、フィンランドで行われたアディエマスのコンサートの際、アルバムの複雑なボーカル・サウンドを再現する為に6人の地元シンガーが参加し、そのまま加わることになった。
 1曲目の〈Corrente[Courante](クーラント)〉はイタリアで成立したダンス曲をイメージしたもので躍動感がある。4曲目の〈Dawn Dancing(夜明けの舞)〉はPamelaのリコーダー・ソロ・ナンバー。8曲目の〈 Rain Dance(レイン・ダンス)〉は情熱的で軽快。11曲目の〈Ein Wiener Walzer[A Viennese Waltz](ウィーン・ワルツ)〉はワルツをベースにしただけあって優雅でクラシカルな作品。12曲目の〈 Hymn to the Dance(聖なる舞踏)〉はMiriamのソロがフィーチャーされた迫力あるナンバー。

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The Journey: The Best of Adiemus(1999) ☆☆☆

The Journey: The Best of Adiemus 1.Beyond the Century(世紀を越えて)
2.Adiemus(聖なる海の歌声)
3.Cantus Inaequalis(誕生)
4.Kayama (Radio Edit)(大地)
5.In Caelum Fero(Radio Edit)(天空へ)
6.Hymn(静寂)
7.Cantilena(カンティレーナ)
8.Cantus-"Song of the Trinity"(Edit)(三位一体の歌)
9.Cantus-"Song of the Plains"(Edit)(大平原の歌)
10.Elegia(エレーシア)
11.Chorale VI / Cantus-"Song of Aeolus"(合唱曲6〜風の神の歌)
12.Chorale I [za ma ba](合唱曲1)
13.Cantus-"Song of Tears" (Edit)(涙の歌)
14.Rain Dance (Edit)(レイン・ダンス)
15.Ein Wiener Walzer[A Viennese Waltz](ウィーン・ワルツ)
16.Corrente[Courante](クーラント)
17.Zarabanda[Saraband](サラバンド)
18.La La La Koora[Landler](ラ・ラ・ラ・クーラ)
19.Adiemus(1999 New Version) (聖なる海の歌声)(1999ニュー・ヴァージョン)

 初のベスト盤。これまで発売された3枚のアルバムからの曲を中心に全19曲で構成。これには『Cantilena』が収録され、書き下ろし曲として『Adiemus 1999』が収録されている。

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The Eternal Kxot(アディエマスIV〜遙かなる絆)(2000) ☆☆

The Eternal Kxot 1.Cu Chullain(クー・クラン)
2.The Eternal Knot(遥かなる絆)
3.Palace Of The Crystal Bridge(クリスタル・ブリッジの宮殿)
4.The Wooing Of Etain(ウーイング・オブ・エータン)
5.King Of The Sacred Grove(聖なる森の王様)
6.Saint Declan's Drone(聖人デクラン)
7.Salm O 'Dewi Sant'(サーム・オー・ドウィ・サント)
8.Connla's Well(コンラス・ウェル)
9.The Dagda(ザ・ダグダ)
10.Children Of Dannu(神の子供たち)
11.Ceridwen's Curse(ウェールズの魔女)
12.Hermit Of The Sea Rock(ハーミット・オブ・ザ・シー・ロック)
13.Isle Of The Mystic Lake(アイル・オブ・ザ・ミスティック・レイク)
14.Math Was A Wizard(魔法使いの夢)

Adiemus Orchestra
Karl Jenkins (Conductor)
Miriam Stockley (Vocals)
Mary Carewe (Additional Vocals in Choruses)
Pamela Thorby (Recorder)
Caryl Ebenezer (High Soprano)
Davy Spillane (Uilleann Pipes)
Martin Taylor (Acoustic Guitar)
David Farmer (Accordian)
Catrin Finch (Harp)
Jody K Jenkins (Carnyx Effect and Percussion)
 このアルバムは元々ウェールズのドキュメンタリー番組「The Celts」の音楽を同じウェールズ出身であるカール・ジェンキンスに依頼されて制作されたもの。ケルト神話の14の神・英雄をモチーフにしたケルト要素が強い作品。ボーカルではAdiemus Singersは参加せず、1stおよび2ndで加わったMary Careweが参加している。
 1曲目の〈Cu Chullain(クー・クラン)〉は静と動のコントラストが融合し独創的な音の空間を創る。サブタイトルでもある2曲目の〈The Eternal Knot(遥かなる絆)〉は哀愁漂う綺麗なメロディーの楽曲。4曲目の〈The Wooing Of Etain(ウーイング・オブ・エータン)〉は初のインストゥルメンタル・ナンバー。イーリアンパイプやアコースティックギターが大胆にフィーチャーして作りあげているケルト音楽。6曲目の〈Saint Declan's Drone(聖人デクラン)〉もケルト的音楽で軽快なテンポで牧歌的な雰囲気の楽曲。7曲目の〈Salm O 'Dewi Sant'(サーム・オー・ドウィ・サント)〉や10曲目の〈Children Of Dannu(神の子供たち)〉ではMiriamの魅力たっぷりな透明感ある歌声が聴ける。14曲目の〈Math Was A Wizard(魔法使いの夢)〉は躍動感あるナンバーで心地よい。

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New Best & Live(2001)

New Best & Live 1【Disc 1】
1.Beyond the Century[Makare Maka](世紀を越えて)
2.Immrama(ユキへ)
3.Adiemus(Full Version)(聖なる海の歌声)
4.Cantilena(カンティレーナ)
5.Hymn(静寂)
6.Kayama(Radio Edit)(大地)
7.Chorale VI [sol-fah] / Cantus-"Song of Aeolus"(合唱曲VI風の神の歌)
8.Chorale I [za ma ba](合唱曲 I)
9.Cantus-"Song of Tears"(Edit)(涙の歌)
10.Rain Dance(Edit)(レイン・ダンス)
11.Zarabanda[Saraband](サラバンド)
12.La La La Koora[Landler](ラ・ラ・ラ・クーラ)
13.Elegia(エレーシア)
14.The Eternal Knot(遥かなる絆)
15.The Wooing of Etain(ウーイング・オブ・エータン)
16.King of the Sacred Grove(聖なる森の王様)
17.Children of Dannu(神の子供たち)
18.Hermit of the Sea Rock(ハーミット・オブ・ザ・シー・ロック)
【Disc 2】
1.Adiemus(聖なる海の歌声)
2.In Caelum Fero(天空へ)
3.Kayama(大地)
4.Cantus Insolitus(孤独)
5.Cu Chullain(クー・クラン)
6.The Wooing of Etain(ウーイング・オブ・エータン)
7.Connla's Well(コンラス・ウェル)
8.Hymn(静寂)
9.The Dagda(ザ・ダグダ)
10.Ceridwen's Curse(ウェールズの魔女)
11.Dawn Dancing(夜明けの舞)
12.Dos A Dos(ドス・ア・ドス)

 2001年3月16日にカーディフにて行われたコンサートの模様を収録した初のライブ盤。スタジオ録音と大きく違うところがない。

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Vocalise(ヴォーカリーズ)(2003) ☆

Vocalise 1.Rondo(ロンド)
2.The Protector(ザ・プロテクター)
3.Allegrettango(追憶のタンゴ)
4.Dona Nobris Pacem Part I(ドナ・ノビス・パチェム・パート1)
5.Dona Nobris Pacem Part II(ドナ・ノビス・パチェム・パート2)
6.Akruzam(アクルザム)
7.Schwanda The Bagpiper(シュヴァンダ・ザ・バグパイパー)
8.Exit Schwanda(エグジット・シュヴァンダ)
9.Bendigedig(ベンディゲディグ〜ウェールズの聖なる恵み)
10.Schubert's Dance(シューベルツ・ダンス)
11.Berceuse Pour Un Enphant Solitaire(孤独な君のためのベルスーズ)
12.Aria(アリア)
13.Mysterious Are Your Ways(ミステリアス・アー・ユア・ウェイズ)
14.Mi Contra Fa, Diabolus in Musica(旋律の中の悪魔)
15.Vocalise, Op.34 No.14(ヴォーカリーズ作品34番第14章)
16.Boogie Woogie Llanoogie (Encore)(草原の舞)

London Philharmonic Orchestra
The Adiemus Singers
Pamela Thorby (Recorder)
Paul Clarvis (Percussion)
Jody K Jenkins (Percussion)
Nigel Hitchcock (Saxophones, MIDI Wind Controller)
Martin Taylor (Guitar)
Kenny Wheeler (Flugelhorn)
Mark Feltham (Harmonica)
Richard Harwood (Solo Cello)
Karl Jenkins (Piano)
Jody K Jenkins (Piano)
 「Vocalise」とはクラシックのジャンルの一つで「歌詞を伴わない歌曲」という意味。参加メンバーが変わり今までメインボーカルだったミリアム・ストックリーは参加せず、また、男性ボーカルも加わっている。
 2曲目の〈The Protector(ザ・プロテクター)〉は英語の歌詞をそのまま使用している異作。3曲目の〈Allegrettango(追憶のタンゴ)〉はベートーベンの交響曲第七番 イ長調より、第二楽章〉Allegretto〉を引用した曲。4曲目の〈Dona Nobris Pacem Part I(ドナ・ノビス・パチェム・パート1)〉ではBelinda Sykesの叙情性豊かな歌声がフィーチャーされている。10曲目の〈Schubert's Dance(シューベルツ・ダンス)〉は軽快なワルツ調とジャズ風のサックスの音色が特徴。この曲は日本テレビ「きょうの出来事」のエンディングテーマでした。13曲目の〈Mysterious Are Your Ways(ミステリアス・アー・ユア・ウェイズ)〉では男性ヴォーカルがコーランを連想させ、繊細でせつないナンバー。ピアノはカール・ジェンキンスのソロ。15曲目の〈Vocalise, Op.34 No.14(ヴォーカリーズ作品34番第14章)〉はラフマニノフのヴォーカリーズ作品34番第14章をモチーフした楽曲で、幻想的な世界が広がる。16曲目の〈Boogie Woogie Llanoogie (Encore)(草原の舞)〉は「ブギウギ」を繰り返すヴォーカルを軸に躍動感あるサウンドを聴かせる。

▲UP

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