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花の豆知識
タンポポ
●きく科 多年草
●学名 araxacum platycarpum
●主に北半球の温帯から寒帯に広く分布。2000種に分類されますが、基本的な形態に変化の少ない属です。
●根は直根となって長く伸び、切られて根からの再生力が強い。花の大部分は黄色。中空の花茎に頭花を1個のみつけ、朝開き夕方閉じます。花茎には葉はつきません。3〜5月ごろに開花。
●日本ではかつて多くの園芸品種が栽培され、江戸時代中期から末期には愛好家による「蓮」もありました。
●英名では「ダンデライオン」と呼びます。「獅子の歯」の意味。ギザギザした葉からつけられました。
●タンポポは、とるにたらない雑草として扱われている感じですが、春を告げる心の花として懐かしい。子供の頃にタンポポの穂を吹いて飛ばして遊んだことを思い出します。
●日本中どこでも生えていますが、西と東では種類が異なっています。本州の近畿地方から沖縄にかけてカンサイタンポポ、関東地方から山梨、静岡ではカントウタンポポ、四国、九州ではシロバナタンポポが多い。これらはすべて日本タンポポで、背も低く、冬の寒さに耐えて雪どけの早春に咲きはじめます。
●この愛すべき日本タンポポもヨーロッパ原産の背の高いセイヨウタンポポに追われています。帰化植物は繁殖力が強くテリトリーを広げています。
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