photo
花の豆知識
ショウブ
●さといも科 多年草
●Acorus calamus
●池や湿地のほとりに生える多年草。地下茎は太くて横にばい。径1〜2cm。葉は剣状線形で直立し、高さ50cm〜90cm、幅1.2〜1.5cm、鮮緑色で光沢がある。5〜7月頃に円柱状の肉穂花序を出します。花序は長さ5〜10cm、太さ1cm。花糸は白く長さ約2mm。果実は長楕円形、肉質で赤く熟すといわれるが、めったに見られません。
●古くはアヤメ、アヤメグサを呼ばれます。5月の端午の節句にはヨモギと束ねて屋根に上げられたり、風呂に入れてショウブ湯にされます。そもそもこの風習は、雨季に入る前に、悪い病気にかからないよう、においの強い薬草で家や体を清めるマジナイから始まりました。
●ショウブの根茎は漢方薬にされます。アヤメ科のハナショウブと、よく混同されるが、ハナショウブの葉を風呂に入てれも意味はありません。節句のショウブはサトイモ科で、葉の形はハナショウブに似ていますが、別の植物です。平安時代にはアヤメグサと言われ、ハナショウブはハナアヤメと呼ばれていました。当時からまぎわらしいものとされていたようです。
●アヤメとはあやのある模様の意味でもありました。ショウブの葉は武士の刀の格好に似ていたち、「尚武」とか「勝負」とか、勇ましい文字が当てはめられて、男の子の成長を祝う花として定着したきました。
フラワールームに戻る