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花の豆知識
スズラン
●ゆり科 多年草
●学名 Convallaria majalis
●ヨーロッパ、アジア、北アメリカに3種分布します。根茎をもつ多年草。長さ15cm、幅5cmほどの長楕円形の葉を2個もち、長い葉柄は抱き合ってその下部は膜質の葉に包まれています。晩春、30cmほどの花茎を伸ばし、長さ7cmほどの芳香のある釣鐘状の小さな白花を、10個ほど下向きに総状につけます。花冠は6中裂して列片は反曲し、雄しべは6個あり、果実は赤色の液果。
●鈴を並べたような白い花がかわいくてこの名がついたけれど、ランの種類ではなくユリ科の植物。スェーデンやフィンランドでは国花とされています。フランスでは5月1日がスズランの日で、この花を飾ると一年中幸福であるといいます。日本では北海道のスズランが有名。
●谷間のユリとも呼ばれて山野に自生、五月から六月ごろに白い花を咲かせます。日本ではキミカゲソウ(君影草)などとロマンチックな名が付けられて初恋の人のおもかげがしのばれます。
●ギリシャ神話では、昔レオナルドという勇者が森に住む大きな竜と戦い深い傷をうけたけれど、ついに倒したという話があります。この勇者の傷からしたたった血から咲いたのがスズランの花だそうです。
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