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花の豆知識
ス ミ レ
●すみれ科 多年草
●学名 Viola mandshurica
●日本全土、朝鮮半島、中国に分布し、日当たりのよい野原や道端に生えます。花は紫色、側花弁に毛があります。異変が多い。
●園芸的に栽培されるスミレの変異品には花が大形、淡紅色で紫条のあるシロガネスミレ、葉に紅白の斑の入るニシキスミレ、八重咲きのコモロスミレ、花が濃紅紫色で葉も全体が赤みを帯びるミュウジンスミレなどが知られます。三色スミレやパンジーが主流。
●スミレは乙女の初恋の花、小さく清浄な紫色の野の花、過ぎ去った青春時代を思い
起こす花です。この紫色の小さな花は聖母マリアにささげられ、純愛のしるしとして数ある”恋の花”の代表となってもいます。
●古代、万葉人はスミレつみを春を告げる行事にしたといいます。「春の野にスミレつみにと来し吾ぞ 野をなつかしみ 一夜ねにける」 山部赤人(やまべのあかひと)の歌が有名です。春の野にスミレつみに出かけたが、あまりに懐かしいく、一夜、スミレの咲く野原で夜を明かした…。万葉人のおおらかさが歌われています。
●明治の詩人、与謝野鉄幹と晶子夫妻も盛んに「星とスミレ」とうたい、若い者に恋愛至上主義を広げていきました。
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