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花の豆知識
スイセン
●ひがんばな科 多年草
●学名 Narcissus tarzetta
●地中海沿岸諸国、シシリー島、コルシカ島、サルディニア島、カナリア諸島に産し、古く中国、日本にまで渡来し、自生化している。
●葉は4〜6個で平たく線形。茎は30〜46cmくらい。花は径2.5cm〜4cmで3〜12花をつけ、強い香りがある。花披片は白色で倒卵形。花期は11〜3月。
●水のほとりの湿地を好むスイセンは昔は水に鮮やかな花から「水鮮」とつけられ、やがて「水仙」と書かれるようになった。
●学名のナルキッソスはギリシャ神話に出てくる美少年の名からきている。ナルキッソスは美しい青年で森の泉の精から愛されていたが、自己愛が強くて自分以外のものを愛せません。ある日、狩に出かけ、森の泉に近づき、清らかな泉の水に映る自分の姿の美しさに心を奪われて、寝食を忘れて語りかけ、やがて水に落ちて死んでしまいました。うぬぼれ屋のことをナルシストを呼ぶにはこの神話から。
●一方、中国ではスイセンは夫を思う良妻の代名詞。夫婦花(めおとばな)と呼ばれている。寒中に咲くスイセンの清らかな風情と豊かな花の香りは仙女のように神話化されて、つつましく品のよい良妻のイメージになった。
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