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花の豆知識
オ モ ト
●ゆり科 多年草
●学名 Rohder japonica
●宮城県を最北限とする本州各地、四国、九州の樹間の陰地に自生しており、中国にも分布する。葉は地下の根茎から3〜4個が出て、長さ30〜50cm、幅5〜7cmになり、常緑、革質であるが、2〜3年で新しい葉と入れ替わる。初夏、新葉の生長に先がけ長さ7〜10cmの太い花茎を抽出し、穂状花序に15〜30個の花をつける。花は淡黄色で径約5mm。花後、緑色の液果を結び、初冬に赤または朱色に熟す。
●和名はオオモトはがさつで大きな株を表したものといわれている。オモトは常緑葉で、真冬の厳しい季節の中でも葉と葉の間にさんご玉のような紅い実をたくさんつけるので「子孫繁栄」とか「不老長寿」などと大変縁起のよい植物として古来、祝事に飾られてきた。ところが、江戸時代には、このオモトが大名や金持ちの間で投機の対象となり、株が売買され、日本中で競って取引されたという。オモトの億万長者が多く出て、明治の後半から昭和の初めまで流行が続いたそうだ。
●今でも愛好家がいて、全国にオモト協会があり品種のコンテストが行われいる。
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