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花の豆知識 |
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ナンテン |
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●めぎ科 常緑低木
●学名 Nandina domestica
●日本では中部以南の暖地山林中に自生し、中国、アジアにも分布する。野生種では茎は単一でほとんど分枝せず、古い茎の上部には枯死した葉柄がついている。小葉は披針形で長さ3〜7cm、幅1〜2.5cmでふつう秋に紅葉する。花は径0.6cmくらいで白色。6〜7月ころ咲く。果実は赤く秋に熟し、冬中鑑賞でき、かつ小鳥の餌となる。
●ナンテンは漢名では南天竺(なんてんじく)という。天竺は聖地インドを東・西・北・中の5つに分けた五天竺の一つ南インドの地方のことをいう。
●和名のナンテンは南天燭の略で「難転」に通じ、一名ナルテン(成天)ともいい、円満成就の吉祥にちなむとして、日本では古くから縁起木、魔よけ、厄除けの木として庭前に植え、祝事の床に生け、重詰などの進物にその葉を添える習慣がある。
●ナンテンの根には解毒作用のアルカロイドを含んでいるし、乾燥した実はせき止めの特効薬である。最初は寺院の庭に植えられていたが、江戸時代には難を払い、福を招く木として大流行、競って庭に植えた。特に大名家では殿様の食事用の箸はこの木から作り、食中毒や毒殺から守ったという話が残っている。 |
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