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花の豆知識
モ モ
●ばら科 落葉高木
●学名 Prunus persica
●世界温帯中南部各地に栽培されており、日本では福島、山形、山梨、岡山が主産地。植栽はおもに接木。秋植えがよいとされます。
●枝は無毛。葉は互生し、細長い皮針形、または倒卵形。花は白色、淡紅色、紅色花をつけ、葉より少し先に開きます。果実は円形を呈し、果底陥入、帯色白色で赤色を帯びています。品種は多く、代表的なものは大久保、白桃、白鳳などがあります。
●中国古代の書物「山海経」(紀元前四百年ごろの地理書)に「東方の海(東南アジア)に浮かぶ島に一本のモモの巨樹があり、三千里の広さにわたり枝をのばし、悪鬼を追い払っていた」とあり、以来、モモは魔よけの木とされました。
 西王母(不老不死の女神)伝説では、中国西域の崑崙山(こんろんざん)には、三千年に一度、花が咲き、六千年に一度、実をつけるというモモの園があるという。この実を食べると永遠の命が得られるとされ、漢の武帝も西王母から五つもらったとか
いわれています。。
 日本では「桃太郎伝説」が有名で、モモから生まれた桃太郎が鬼退治をするという話のルーツは中国のものだろうといわれています。また、桃の節句はひな人形を飾って娘の成長を祝うことも。
 モモが、このように神秘的なものとなった理由はいろいろありますが、その実の姿が、女性のピップを思わせるところにもなにかがあるかも。
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