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花の豆知識
ミヤコワスレ
●きく科 多年草
●学名 Aster savatieri
●箱根以南の本州、四国、九州の山地の林野に自生します。直立性の多年草で茎は長さ10〜70cm。切り花、花壇、庭園などにも用います。
●9月上〜中旬に花芽分化し、4月下旬〜6月に開花。頭花は分花に頂生し、散房状となります。3.5cm〜4cm。紫青色、淡桃色、白色など。筒状花は黄色。
●ミヤコワスレはヨメナの種類。山林の中で野生するミヤマヨメナから園芸化したもので、キク科の中でシオン属に入る野の花です。
●ムコナ(婿菜)に対してヨメナ(嫁菜)と名づけらている。ムコナはシラヤマギクの異名であり、ともに若苗は食用とされ、香りがよくおいしい。
●ミヤコワスレの名の由来はいまだに不明ですが、こんな話もあります。承久の変(1221年)に敗れ、佐渡に流された順徳帝は都を思い涙にくれる毎日だった。ある日、庭の片隅に気品ある一輪の白い花を見つけました。帝は「都の空ばかり恋しいと考えいたが、なんとやさしく気品ある花か。
●この花がしばらく都を忘れさせてくれる」と感動したといいます。旅に出て、都のことを忘れかねて思い出してくるものか、都のことを忘れたいから旅に出ているのか、両極端の受けとり方があるそうだ。名前の解釈が二通りなので、花言葉も「思慕」と「憩い」に二つになります。仲間は花芽の先が北の方向に向かって曲がる性質があります。
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