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花の豆知識
カラタチ
●みかん科 落葉高木
●学名 Poncirus trifoliata
●原産地は中国中部。日本全土に広く栽培され、日本に古い時代に渡来し、植栽されたもののほか、ときに暖地に野生化する。
●幹の高さ2〜3m、まれに5mに達する。よく分枝し、枝は緑色無毛。扁平で鋭い長さ1〜5cmのいとげを互生する。開花時期は4〜5月で、葉に先だって前年枝のとげの基部に、無柄の芳香ある白色5弁花を単生する。果実は10月頃黄熟し、直径3〜5cm、表面に微毛密生する。独特の臭気と苦味があり、種子も多く食用にならない。
●カラタチは唐橘(カラタチバナ)の古名から名付けられた。橘はミカン科の植物の古名。甘いミカン類の中でもカラタチの実は苦くて臭くて、食べられない。中国では、昔から「橘准水(わいすい=中国の南北を分ける大河)を越えて北へ行けば、カラタチとなる」といい、りっぱは人物でも国をすてて他国へ移るような者は、せっかくの甘いミカンもまずくて食べられないカラタチの実にかわってしまうということわざがある。
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