photo
花の豆知識
カンナ
●かんな科 多年草
●学名 Canna generalis
●カンナの和名は「ダンドク」といい、原産地はインド、中国、マレー地方。日本へは江戸時代にオランダ船が持ち込んだ。約50種あるが、現在の鑑賞用ハナカンナはいくつかの野生種の人工交雑にとって作られた。園芸的には春植えの夏〜秋咲き。
●花の構造は特異で、花茎先端にあるホウヨウが丸い子房を包み、その直上にガクベン3個、さらにその先に小さな舟状でガクベンに見える緑色の花弁3個が花筒を支えています。6個の雄しべは、1個を除いて他は不捻の仮雄ずいとなります。
●ミャンマーにはこの花にからむ伝説があります。デワダットという悪魔が、仏陀を殺そうち山道で待ちうけ山の上から丸い石を落としました。その一つが仏陀の足に当たり傷つき、その傷から流れた赤い血が土に染み込んで、やがてそこから咲き出した赤い花がカンナ。そして悪魔は大地の怒りにふれて、大きな穴の中で焼き殺されてしまったという。
●明治末期には新しい品種のハナカンナが輸入され、フランス・カンナ、イタリア・カンナなどの大輪の花が流行し、当時のハイカラな西洋風の建物によく似合って、学校の花壇などに取り入れました。
フラワールームに戻る