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花の豆知識
カーネーション
●なでしこ科 多年草
●学名 Dianthus caryophyllus
●半耐寒性の多年草で、ふつうは切り花や鉢花として温室で栽培されます。他の多年草とは違って、地中で分枝して発根することはほとんどなく、自然繁殖しません。
●カーネーションの名は原種の花が肉色をしていて、それを意味するラテン語に由来するという説と、シェークスピア時代のイギリスでcoronation flower(冠飾りの花)からcarnationに変わったという説があります。最近では後者の説が支持されています。
●原種は草丈40〜50cmになり、葉は対生し、上部で分枝しえ数個の花をつけ、その下に2対の包葉があります。花は5個のがく弁が癒合した筒状のがくと5個の花弁、5個のおしべ、2分岐する花柱をもつ。花色は肉色で、開花期は7〜8月。
●現在のカーネーションのほんとんどは重弁花である。基本種は一季咲でありましたが、現在は栽培されているのは四季咲です。
●日本に渡来したのは17世紀の中ごろで、20世紀になってから第一次世界大戦後の経済発展とともに栽培が増加したが第二次世界大戦で破滅状態に。戦後は1960年代に激増しました。
●この花は南ヨーロッパが原産地。日本へ江戸時代のオランダから渡来しました。別名オランダナデシコともいわれ、ナデシコ科の植物。日本産にカワラナデシコや今はやりのカスミソウなども同じ仲間。
●5月の第二日曜日を母の日と定められたのは1914年(大正2年)からで、今では国民的な行事。カーネーションが母の日を象徴する花となったのは、フィラデルフィアの一人の少女が、母親の追悼ミサで胸に白いカーネーションを飾ったことから始まったとされます。以来、赤い花は母親の健康を祈る愛情をあらわし、白い花は亡き母をしのぶ追想の花となりました。
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