photo
花の豆知識
ヒアシンス
●ゆり科 多年草
●学名 Hyacinthus orientalis
●ギリシア、シリア、小アジアなどの地中海沿岸地域に分布する球根性多年草。4月に径3cmぐらいのの漏斗状の花を多数総状につけます。野生種の花色は青紫糸であるが、桃、紅、白、黄色などの園芸品種がある。連作を嫌うので、同じ場所には2〜3年つくらないようにします。
●16世紀にイタリアを経てヨーロッパに伝わり、オランダを中心に改良されたダッチ・ヒヤシンスと、フランスで改良されたローマン・ヒアシンスとができました。ダッチ・ヒヤシンスのほうが一般に普及し、とくに18世紀に人気をよんだ。日本に紹介されたのは江戸時代、安政年間であるが、一般に栽培されるのは大正時代に入ってからです。
●フランスでは春のモードを象徴するおしゃれな花。西アジアの地中海あたりが原産地。今はギリシャからオランダに渡りチューリップとともに球根園芸植物として世界中に広まりました。特に室内で簡単に水栽培できるので子供たちにも人気。
●ギリシャ神話に血なまぐさい話が伝わっています。太陽神アポロンがかわいがっていたスポーツの神で美青年のヒアキュントスに競技で負けて風の神ゼフロスがアポロンの投げた鉄の輪を強い風で方向を変え、ヒアキュントスの頭に当てて殺してしまった。抱きかかえるアポロンの胸の中で青年は頭から血を流し、その血が地面にしたたりこの花が咲いたというのです。青年の名をとって付けられたよか。
フラワールームに戻る