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<本文から> 金:古代から歴史的にみると、朝鮮は中国と日本とにはさまれて今までずいぶんとひどいめにあってきたのですが、今日はその日・中の両碩学にはさまれて、ぼくはひどいめにあうんじゃないかと覚悟してきたんです(笑)。
司馬:なにがセキガク(笑)。作家としての先輩であられる金達寿氏がおっしゃるように、朝鮮は確かに外圧でひどいめにあった歴史をもちつづけてきました。しかし、朝鮮民族というのはしっかりしていて、国の内部の混乱による人民の被害となると、つまり内国の歴史では 中国や日本の人びとのはうがずっとひどいものでした。その点のみからいえば、朝鮮人のほうがお坊ちゃんで、中国・日本のほうは、よく言えば歴史的な鍛練を受けていて、悪く言えばすれっからしです。朝鮮のほうがどちらかというと、内部が空っぽになるほどのひどい内部闘争はなくてすんだんじゃないか。外圧は、まことに申し訳ないことでしたが(笑) |
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