NHK開局75周年記念ドラマ 菜の花の沖

○2000年放送
○原作/司馬遼太郎
○出演/
高田屋 嘉兵衛(竹中直人)/おふさ(鶴田真由)/北風荘衛門(江守徹)/藤田弓子 /竜雷太 /近藤正臣 /筧利夫 /酒井和歌子 /村井国夫 /大和田伸也 /有馬自由 /セルゲイ・ワルチュック ほか

 封建社会の江戸時代にあって、身分や国境を越えて活躍した海の男、高田屋嘉兵衛の波乱に満ちた一代記。 1769年、淡路島の貧しい農家に生まれた高田屋嘉兵衛(竹中直人)は、菜の花畑の先に広がる大海原を疾駆することを夢見て育つ。裸一貫で島を出た嘉兵衛は、やがて天才的な商才を開花させ、北洋の新航路を開拓し、日本一の大船主となる。その絶頂期にロシア帝国と日本との紛争に巻き込まれるが、捕らわれの身でありながらロシアとの外交交渉にあたり見事に解決する。
第1話:果てしなき夢第1話:果てしなき夢
 淡路島の貧しい農家に生まれた高田屋嘉兵衛は常にいじめられていた。網屋の娘・おふさと恋におち、遂に島を飛び出す。兵庫港で船頭として働くことになる。
第2話:大海原へ第2話:大海原へ
 船頭として兵庫・西宮港で随一の船乗りとなり、念願であった”高田屋”を起こすことになる。
菜の花の沖第3話:海の王者
 辰悦丸による兵庫との往復は年一回だったが、その利益は大きく、二年後には持ち船が五隻になる。嘉兵衛は弟・金兵衛を箱館支店の支配人に、同じく嘉蔵に大坂店を任すなど、五人の兄弟それぞれを各地支店の支配人とした。
 寛政11(1799)年、幕府が東蝦夷地を直轄地とし、エトロフ島の警備強化に乗り出す中、幕吏高橋三平、近藤重蔵らと知り合った嘉兵衛は蝦夷地開拓に向かう。クナシリ・エトロフ間は激浪渦巻く魔の海域だった。嘉兵衛は3つの潮流が流れていることを発見し、安全な航路を開拓した。
 エトロフ島は鱒・鮭が豊漁で、嘉兵衛は17ヶ所の漁場を開いた。それらを魚粕にして本州に運んだが、島の原住のアイヌの民を雇って漁法を教え、彼らの生活向上に資した。クナシリ航路の発見・エトロフ島開拓の功により、33歳の嘉兵衛は幕府から「蝦夷地常雇船頭」を任じられ、苗字帯刀を許された。嘉兵衛は漁場を次々開拓し、「高田屋」の財は上昇する。
菜の花の沖第4話:はるかなるカムチャツカ
 文化9(1812)年、嘉兵衛はゴローニン事件に巻き込まれ、ロシア船ディアナ号のリコルドに捕まり、カムチャッカへ連行される。仲間が病気となり3人が亡くなる。失意になか、リコルド少佐といつしか強い信頼で結ばれるようになり、こじれきった日露の橋渡しを自ら担おうと決意する。
photo第5話:さらば、異国の友よ
 ロシアから無事に帰国できる。そしてロシアとの外交渉にあたり見事に解決する。一方、息子との関係うまく行かず、分かれ離れになる。「高田屋」は弟に任せ、生まれ故郷の淡路島に戻る。

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