第一部：京都動乱 　会津藩の松平容保藩主が、京都守護職に着いてから去るまでの、京都の動乱を描いている。八・一八クーデター、池田屋の変、蛤御門の変、大政奉還、王政復古の大号令、鳥羽・伏見の戦いを、会津側から見た内容になっている。（多少の歴史的間違いがあるが・・）討幕側からではなく、会津から見た幕末の様子という観点が興味深い。

	第二部：落城の賦 　戊辰戦争最大の激戦であった会津戦争を描いている。新撰組の土方らも合流して新政府軍と戦う。 　初戦では新政府軍の兵力不足もあって列藩同盟は善戦するが、二本松城の落城のころから戦況は傾く。８月２３日には白虎隊自刃の悲劇が起こる。その他、西郷一族の自刃、衝鋒隊の婦女一同の壮絶なる戦いなど、悲惨な光景が繰り広げられた。１ケ月に及ぶ鶴ヶ城での籠城の末に会津藩は降伏した。